パリ大会で盛り上がったこの夏。私はまだ東京2020大会がつい最近のような気がします。。
そんなオリンピックイヤーに乗っかり、東京2020大会の開会式が行われた国立競技場とオリンピックミュージアムへ。
実は関東に住んでいながら気になりつつも今回初めて行って来ました。
そこでは前回の東京や今回のパリ、また「あ、子どもの時の記憶がある!」と昔の大会を思い出したり親子で楽しめるスポット満載でした。
知っていますか?オリンピックの歴史
1.オリンピックの誕生
1896年に始まった近代オリンピック。その前身となったのは古代ギリシアで行われていた「オリンピア祭典競技」、いわゆる古代オリンピックです。
古代オリンピックが始まったのは、考古学的な研究によって紀元前9世紀ごろとされています。現代のオリンピックは世界平和を究極の目的としたスポーツの祭典ですが、古代オリンピックはギリシアを中心にしたヘレニズム文化圏の宗教行事でした。
全能の神ゼウスをはじめ多くの神々を崇めるための、神域における体育や芸術の競技祭だったのです。考古学的な研究によって、当時のギリシアにはオリンピア地方で行われていた「オリンピア祭典競技」のほかに、コリント地方の「イストミアン・ゲームズ」、ネメア地方の「ネメアン・ゲームズ」、デルフォイ地方の「ピシアン・ゲ ームズ」などが4大祭典競技として知られています。
オリンピックが4年に1度開かれる理由
オリンピックが開催されるのは4年に1度。その理由にはいくつかの説があります。
最も有力なのは、古代ギリシア人が太陰歴を使っていたからという説です。現代、一般的に使われている太陽暦の8年が、太陰暦の8年と3カ月にほぼ等しいことから、8年という周期は古代ギリシア人にとって重要な意味をもっていたのです。暦を司るのは神官であり8年ごとに祭典が開かれるようになり、後に半分の4年周期となりました。太陰暦では49カ月と50カ月間隔を交互にして開催されていたようです。
最初のオリンピック種目
古代オリンピックで最初に行われた競技は、1スタディオン(約191m)のコース を走る「競走」でした。オリンピアの聖地には、競走のための「スタディオン」が築かれていました。スタディオンは長さ約215m、幅約30mの広場を高い盛り土がスタンドのように囲んだ施設(貴賓席として白い大理石のベンチも用意されていた)です。1スタディオンという距離は、このスタディオンの競技場が基準となった単位なのです。
紀元前776年の第1回大会から紀元前728年の第13回大会まで、古代オリンピックで開かれていたのは競走1種目だけでした。1スタディオンはゼウスの足裏600歩分に相当し、ヘラクレスがこの距離を実測したとも伝えられています。
※JOC公式サイトより引用
国立競技場
基本情報
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1
国立競技場の壁には東京2020大会のメダリストの名前がありました。
よく見渡すと日本人選手や人気のある選手の名前には指紋がたくさん!これ、分かりやすい汚れです(笑)
信濃町駅側(競技場外)には歴代の聖火台があります。
<1964年東京大会>
<2021年東京2020大会>
時代の進化を感じますね。記憶に新しい2021年の物に感動しましたが、デザインはそれぞれの良さがあっていいな~と。
この日は気温・湿度ともにとても高い日で駅から歩くのも一苦労でしたが、周りを歩くのは屋根がずっと続いているので暑さを凌げます。
写真やテレビで見ていましたが、近代的な建物で素敵です。目の前には神宮球場も。
気候の良い日は周辺を散歩するだけでも気持ち良いスポットなので秋の散歩にもおすすめ。
ただ競技場としてだけではなく、「国立競技場スタジアムツアー(有料)」や「空の杜(無料)」国立競技場5階に設けられた1周850mの遊歩道でも楽しめます。
日本オリンピックミュージアム
ただの記念館ではないんです。スポーツを文化や教育と融合させ、アスリートとともに魅力あふれる活動を展開している施設です。
そして現在、2024年6月5日(水)〜12月15日(日)の期間、パリ2024オリンピックの実施競技の関連アイテムを展示中です。最新のTEAMJAPANのアスリートが着用したユニフォームや競技アイテムが間近で見られますよ。
こういうのって子どもにとって夢があっていいんですよね~目を光らせていました。
基本情報
- 住所:東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号 JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE 1・2F
- TEL:03-6910-5561
- 開館時間:10:00~17:00 (最終受付16:30)
- 休館日:月曜日(月曜が祝日または休日の場合、翌平日休館)、他、年末年始及び展示替期間等
- 料金:一般 500円/シニア(65歳以上/証明書をご提示ください)400円/高校生以下(学生証をご提示ください) 無料※障害者手帳をお持ちの方と付添人(1名のみ)は無料です。受付に手帳をご提示ください。
※日本オリンピックミュージアムには駐車場及び乗降スペースはございません。お越しの際は、公共交通機関のご利用をお願いします
※動画撮影は禁止されていますが、写真はOK
※予約なしで入館可
EXHIBITION AREA
エントランスでチケットを購入し中へ入るとすぐ大きなウェルカムヴィジョンがあり、オリンピックの様子が流れています。なんだかわくわく♪
観覧順路が2階からなので、近代的なエレベーターか階段でこの「EXHIBITION AREA」から周ります。
2階へ上がると歴代の金メダル選手の写真がずらり。
今ではスポーツキャスターなど、現役を引退してもテレビでよく見る方々の当時の写真が見られ、懐かしく盛り上がるのは大人だけ?笑
子どもも記憶に新しい東京大会の選手をたくさん見つけて喜んでいました。
中は科学館のような雰囲気(この地点で30分くらいで見終わるかな~と思っていました)。
実はオリンピックの歴史など詳しいことは知らなかったのですが、大会の起源から人類最大の祭典になるまで、上記でご紹介したストーリーを学ぶことができました。
軽い気持ちで入ったはずが、じっくり見入ってしまいます。
そして目を引くのがこれ。
歴代の「聖火リレートーチ」
それぞれデザインが異なり全てを一気に見られるのは貴重ですね。ぜひ、お気に入りのトーチを見つけてみてください。
時代が進むにつれてサイズが大きくなっていました。
話題になったあの「ピクトグラム」
実際に使われたスーツがありました。(私、恥ずかしいことに人がパフォーマンスしてたのを知らず、驚きです)
なんと歴代の日本開催の「大会メダル」を見ることができ、1964年大会の物は首にかけてみることまでできるんです!!これまた夢がありますね~子どもも大興奮!
聖火トーチと同じく、メダルも時代が進むにつれてサイズが大きくなっていました。
奥のエリアでは体を動かして遊べるエリアになっています。
競技に共通する動きを体験し、オリンピアンの身体の能力に挑戦!
改めて選手達の能力の高さにあ然。。。ジャンプ力、バランス力。。どうやったら。。リスペクト!!
さらに進むと「オリンピックシアター」が。
暑い中たくさん歩いてきたので、ここで休憩がてらじっくり鑑賞です。
隣のエリアでは、オリンピアンのインタビューやエピソード、生き方に触れアスリート誕生までを知ることができます。
こんな心温まるエピソードも発見。
スポーツを通じて世界と繋がり競技以外でも支え合えるって本当に素晴らしい!
オリンピック観戦中も感動場面はたくさんあり涙涙しましたが、これを読んでまた泣きそうになり必死で堪えた私でした^^;
そして「パラリンピックエリア」。
テニス用の車椅子やブラインドサッカーの音の鳴るボール、マラソンの並走用ベルトなど、実際の物を手に取って見ることができます。
大人も勉強になりますが、子どもへ障害者スポーツを伝えることができ、とても貴重な体験ができました。
このエリアの最後は東京2020大会の「表彰台」。
思ったより大きく、もちろん立つことができます。
子ども達が一番喜んだ場所です。
スポーツをしていない方にとってもこれは貴重な体験です。
ぜひ、メダリストと同じ表彰台に立ってみましょう!
WELCOME AREA
1階に降りると、期間限定でパリ大会の展示品が数多くありました。
パリで活躍したメダリスト達の写真が!
あの感動が再び。。
早くもこのエリアでは、実際にパリで使われたユニフォームや競技道具にたくさん出会えます。
カヌーやフェンシング、ホッケー、リフティングなど、体験もできます。
選手村のベッドまで
座ることもでき、実際に座ってみました。硬そうな見た目でしたが、意外に体のことを考えられていて、柔らかさがちょうどいい感じ。これいいかも!
そしてかわいいデザインでした。
オリンピックミュージアム限定グッズも販売しています。
MONUMENT AREA
ミュージアムの出口を出ると、冬季大会も含めて日本開催大会の聖火台(縮小)があったり、さまざまな記録が刻まれた歩道やベンチが点在している広場があります。ちょっとおしゃれで綺麗。散歩するだけでも気持ち良いスポット。のんびり散歩をしながらこれまでのオリンピックを知ることができます。
おまけに。。
オリンピックミュージアムの後は、国立競技場の駐車場で行われたシューズブランド「VANS」が開催するスケートボードのイベントへ。
子どもから大人までの大会からオリンピアンが出る映像を見たり、なんとフリードリンク・フリーフード。パリ大会でメダルを獲った選手達も来ていて夜までたっぷり楽しめました。ミュージアムで見た選手と実際に会えて子ども達、さらに興奮です。
感動と夢を与えてくれる
今回、一部競技に興味があり訪問してみましたが、歴史を知ったり、オリンピックを通して世界が繋がっていること、難民国や障害者の人も夢を持って挑む姿を改めて見てスポーツ観戦だけじゃない楽しみ方がたくさんあるんだなと思いました。
そして、何より全力で挑む選手達の顔は本当に輝いているんですよね。
子どもたちには夢を持って諦めない気持ち、努力、世界中が平等で仲良くなれるということを忘れないでいてほしいなと考えさせられる良いきっかけになりました。
国立競技場とオリンピックミュージアムは隣接していて3時間程あれば充分なコースでしたので、近くへ行く際はぜひ立ち寄ってくださいね!
ロサンゼルス大会も楽しみです!
文・写真・mAriel/提供元・たびこふれ
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