■医療現場の「本音」に涙…

今回のツイート投稿の経緯について、広報担当者は「昨今さらに暑さが増しており、待機中の車内はより暑いだろうと思いまして、熱中症の注意喚起というのが当初のきっかけです」と振り返りつつ、「最近はご来院される方の身勝手な言動が多いなと感じ、こちらの内容を投稿しました」とも補足している。

発熱外来だけに限らず暴言を吐く人物というのは一定数いるのだが、その中でも発熱外来関係者の理不尽な言動が目立っているという。

担当者は「全国的にも医療従事者に対しての誹謗中傷が増えていると耳にしていたため、少しでも多くの方々に現場の声に気づいてほしいです」と、医療現場の過酷な現状についても吐露している。

■具体的な「暴言内容」を聞くと…

ある病院が「エアコンつけて」と悲鳴 常人の理解を超えたクレームに同情の声相次ぐ…
(画像=『Sirabee』より引用)

続いては覚悟を決め、現場スタッフが実際に受けた理不尽な言動について、具体的な内容を語ってもらうことに。

すると最も多く寄せられる意見が「私を(うちの子を)もっと早くしてください」という内容で、その他にも「仕事に行くので早く検査結果出ませんか?」といった催促や、「病院は24時間対応して当たり前でしょう」などの発言を受けることも多いと判明。

担当者は「勘違いで『全部無料でしょう? お金払いませんよ』と仰られる方へのご対応は、ご納得頂くまで時間がかかります…」ともコメントしており、我々の予想を上回る内容のクレームが多数寄せられているようだ。

また「待つ時間が長い割に診察時間が短い」という意見も少なくないようで、個人的にはこの発言こそが来院者の「身勝手さ」を象徴しているように感じられる。

ある病院が「エアコンつけて」と悲鳴 常人の理解を超えたクレームに同情の声相次ぐ…
(画像=『Sirabee』より引用)

そもそも前提として姫野病院は「適切な診察を行なっています」と断言しているのだが、ここで無意味に診察時間を延ばした場合、それは自分の後に待機している来院者の時間を奪うことに繋がってしまうワケで、平等を期すならば当然他の来院者の診察時間も延ばし、自分自身の待ち時間も大きく増加することになる。

姫野病院の広報は、取材の最後に「医療従事者でも人は人です、自分が言われて嫌な内容であれば、私たちも嫌な思いをします」「断ることは簡単ですが、困っている方々のために全力で何とかしようという気持ちを持って対応していることを忘れないでください」と、全ての医療従事者を代弁するかのようなメッセージを寄せている。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

提供元・Sirabee

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