ヒョンデとGMは2024年9月12日、ニューヨークで、主要戦略的分野においてさらなる協力を模索する合意書に署名したと発表した。

GMとヒョンデが協力関係に署名 ホンダと破綻した量産EVに困ったGMはヒョンデを選択か?!
(画像=合意書に署名するGMのメアリー・バーラCEOとヒョンデのチョン・ウィソン会長、『AUTO PROVE』より引用)

GMとヒョンデは、コストを削減しこれまで以上に、多岐にわたる自動車と技術を迅速に商品を開発・販売するために、互いを補完しあう規模と強みを活かす方法を探していく予定だという。

この協業では、乗用車と商用車、内燃機関、クリーンエネルギー、電気技術および水素技術の共同開発と生産に関する協力プロジェクトを実施する見込みだ。また、世界をリードする自動車メーカー2社として、バッテリー原料や鉄鋼といった分野での共同調達の機会の見直しも行なうとしている。

GMのメアリー・バーラCEO
「両社のパートナーシップは、規模拡大を推進し規律ある資本配分を支援することで、自動車開発の効率を高める可能性があります。GMとヒョンデの強みと才能あふれるチームは互いを補完しあいます。私たちは、両社の規模と創造性を解き放ち、より競争力のある自動車をより迅速かつ効率的にお客様に提供することを目指します」

ヒョンデのチョン・ウィソン会長
「このパートナーシップにより、ヒョンデとGMは、主要市場と自動車業界における競争力を強化するさまざまな機会を評価するとともに、両社の専門知識と革新的な技術を組み合わせることで、コスト効率を高めてさらに強力な価値をお客様に届けていきます」

GMは、2020年9月にホンダと北米における先進技術領域分野での戦略的アライアンスを発表し、ホンダとEV技術、水素燃料電池技術などで幅広い協業を実施してきており、GMのアルティウム・プラットフォームを採用したアメリカ市場向けEVなどを開発、販売してきた。

しかし、2023年10月に2社で共同開発する予定の量販価格帯の電気自動車の市場への投入計画は中止することが突然発表された。その結果、グローバル・モデルと位置づけられる量産EVはホンダの独自開発への路線は変更されている。

パートナーを失ったGMが選んだのが、ホンダより大規模のヒョンデであった。ヒョンデもEV技術、水素燃料電池技術を持っており、GMとの協業による開発コストや材料調達コストの低減などで大きなメリットが得られ、両社にとってウイン・ウインの関係になると予想される。

提供・AUTO PROVE

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