■「世界一醜い女性」コンテストで優勝
家計の危機に直面したメアリーの目に入ったのは、地元ロンドンで開催されるという「世界一醜い女性」コンテストであった。高額の賞金にも魅かれてメアリーは応募することにしたのだ。そして応募総数250人の参加者の頂点に輝いたのである。
賞金を得てひとまず家計の危機を回避できたメアリーであったが、無職であることに変わりはなかった。そこでメアリーは「世界一醜い女性」の称号を最大限活用し、米ニューヨークに渡りコニーアイランドの遊園施設「ドリームランド」のショーに出演することになったのだ。このショーはいわゆる「フリークショー」であり、さまざまな身体的特徴を持つ人々が一同に介した“見世物小屋”であった。
彼女はコニーアイランドで2年間、ショーに出演することで今日のお金で2億円以上を稼いだといわれている。しかしこの間も先端巨大症は進行し、絶え間ない痛みに苦しんでいたのだった。
1933年12月、メアリーは59歳で亡くなり、彼女の希望通り、南ロンドンのレディウェル・ブロックリー墓地に埋葬されたのだった。人に頼ることなく、子供たちのために自分のビジュアルを逆手に取って見世物になったメアリーの半生は自主自立を貫いた立派な生き様であったいうほかにない。願わくば当時の社会に弱者救済や保健福祉の要素がもう少しあったならば彼女のストーリーはだいぶ違うものになっていたかもしれない。
参考:「UNILAD」ほか
文=仲田しんじ
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?