ほぼ毎日利用するスマートフォン(スマホ)はもはやライフラインの一つといっても過言ではありません。新しいスマホを購入する際はできるだけ納得できる買い物がしたいと考える人も多いはず。本稿では、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」を基に、今、本当に売れている人気スマホを紹介するとともに、スマホの選び方について解説します。
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スマホ選びで後悔しないポイント
スマホを選ぶ際にチェックしておきたい点はいくつかあります。おすすめのスマホを紹介する前に、ここではチェックしておくことでスマホが選びやすくなるポイントを解説します。
OS
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現在流通しているスマホのOSは主にAndroid OSとiOSに分かれます。これらが搭載されたスマホを、前者がAndroid、後者がiPhoneと呼ばれています。Android OSとiOSはそれぞれメリット・デメリットがあり、スマホの使い方に合ったOSを選ぶことが大切です。
Android OSはGoogleが提供しているオープンソースのスマホ向けOSで、ライセンスフリーであることから世界各国のメーカーがさまざまなAndroid OS搭載スマホを製造しています。
値段はピンキリで、非常に安価なものから20万円近くの超ハイエンドモデルまで多種多様です。Googleが提供しているアプリとの相性が良く、YouTubeやChrome、Gmailなどをよく使う人にはおすすめです。ただし、世界的に利用者が多いため、ウイルスの標的にされやすかったり、メーカーごとに細かい操作性が異なる点はデメリットです。
一方のiOSは、Appleが提供するiPhoneに搭載されているOSです。Appleが独占的に開発しているためiPhoneにしか搭載されていません。
直観的に操作できるUI(ユーザーインターフェイス)や強固なセキュリティが特徴で、初めてスマホを使う人におすすめです。
また、Mac PCやApple Watchなどとの連携機能が便利で、これらの製品を使っている人も購入を検討するといいでしょう。ただ、Apple製品は他のメーカーと比べて端末価格が高価で、最新機種は10万円を超えるモデルばかり。また、Android OSと比べてカスタマイズ性が低いのもデメリットといえます。
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価格
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スマホにどれだけの予算をかけられるかは大きな問題です。市場には多種多様な製品があふれていますが、大体5万円前後がエントリーモデル、10万円以上がハイエンドモデルと位置付けられます。15万円を超えてくると、各社製品の中でも最上位機種がそろっており、これらは各社の最新技術が搭載された機種となります。
製品により異なりますが、エントリーモデルは何かしらの機能や処理能力が不足しがちで、自分の目的をしっかりと理解してから購入した方がいいでしょう。
一方のハイエンドモデルは基本的な処理能力や機能は平均以上のものが多く、大手メーカーの製品は一般的な使い方であれば問題なく過ごすことができるでしょう。ただ、10万円以上という金額は簡単に出せるものではないので財布との相談が必要になります。
処理性能
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スマホの処理性能が悪いと動作がカクついたり、操作中にアプリが落ちてしまったりといった悪影響があります。普段から複数のアプリを立ち上げて積極的にスマホを使用する人は処理性能にこだわるべきです。
スマホの処理性能は主にCPU、RAM、ROMの三つ部品の性能によって成り立ちます。それぞれ、CPUが処理スピード、RAMがマルチタスク性能、ROMが保存容量を司ると考えるとわかりやすいです。
中でもCPUとRAMについては、後から拡張するといったことができないので、購入時点である程度性能が高いものを選ぶと安心です。目安としてはRAMが6GB以上のものであれば、高画質の動画やゲームを問題なく楽しめるでしょう。
バッテリの駆動時間
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スマホはPCなどと異なり、24時間起動していることが多い製品です。モバイルバッテリを持ち歩いたり、頻繁に充電スポットを探したりするのは面倒なので、できるだけバッテリの連続駆動時間が長いものを選びたいものです。
一般的なスマホのバッテリ容量は2000~3000mAh程度。例えば、iPhone 14のバッテリ容量は約3200mAhです。バッテリの持ち具合はどんな作業をするかやどんなデバイスを使っているかによっても異なりますが、基本的に3000mAh以上の容量を備えているスマホであれば平均以上の性能だと言えるでしょう。
また、対応するコネクタの種類やワイヤレス充電に対応しているかどうかも確認しておくと困りません。
カメラ性能
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近年のスマホはカメラの性能が著しく向上しており、普段の撮影の際はカメラではなくスマホを使う人もたくさんいると思います。日々の写真撮影を少しでも良いものにしたい場合は、カメラ性能にこだわってみましょう。
カメラ性能を決める要素はいくつかありますが、一番わかりやすいのは画素数です。この数字が大きければ大きいほど高精細な写真を撮影でき、拡大してもぼやけにくい写真になります。目安としては1万画素以上のカメラがあれば、印刷にも耐えられる写真になります。
ディスプレイサイズ
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普段の動画鑑賞はスマホでしているという人は、ディスプレイサイズと解像度にこだわってみると、より快適な鑑賞体験を楽しめるようになります。
直近のスマホは徐々にサイズが大きくなっているほか、ベゼル幅も細くなっており、徐々にディスプレイが大きくなっています。例えば、9月に発売されたiPhone 16は6.1インチの大きさ。最近のスマホのディスプレイサイズは6インチ前後が多く、6インチを超えるものであればディスプレイに不満を持つことはないでしょう。
その他機能
上記の他にも、スマホには防水やおサイフケータイ、生体認証などさまざまな機能が搭載されてていることが多いです。自分の目的や用途に合わせて検討しましょう。
本当に売れているおすすめスマホ5選
ここからは家電量販店各社やAmazonなどのショッピングサイトで実際に売れた数量を集計した「BCNランキング」のデータを基におすすめのスマホを紹介していきます。
アップル iPhone 14
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8月の上位を独占しているのがアップル。中でもiPhone 14は1、2、5位に入っています。21年の9月に発売したスマートフォンで、iPhone 15の発売以降、型落ちとなったことで3キャリアで購入実績が高い機種といえます。主な特徴としては、歩きながら動画を撮れるアクションモードや、衝突事故検出機能が従来機種から追加。バッテリの駆動時間も伸びています。細かな操作に関しては従来通りです。
アップル iPhone 15
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23年9月に発売されたiPhone 15。8月は3、4、6位にランクインしました。iPhone 15ではチップにA16 Bionicを採用したほか、メインカメラは48MPにグレードアップしており、全体的に性能が向上しています。そして、やはり注目すべきはUSB-C端子の搭載でしょう。長年Lightning端子を採用していたiPhoneシリーズですが、USB-Cによってケーブルを使い分ける必要がなくなりました。
なお、9月にiPhone 16が発売されましたが、直近のシリーズ別週次ランキングでは1位を獲得しています。
シャープ AQUOS wish4 SH-52E
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シャープのスマホブランドAQUOSの中でも、24年7月に発売されたばかりのwish4はエントリーモデルに当たります。シンプルなデザインやUIが特徴で、MIL規格に対応した丈夫さを持ちます。カメラには「AIオート」機能が搭載され、自動でキレイな写真を撮ることが可能。5000mAhの大容量バッテリーも搭載しており、約21時間連続でHD動画を再生できます。エントリーモデルですが、全体的に長く使いやすいモデルとなっています。
Xiaomi Redmi 12 5G XIG03
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23年10月に発売されたXiaomiのミドルレンジスマホである「Redmi 12 5G」。もともと23年3月には発売されていましたが、5Gに対応したバージョンが新たに登場しました。3万円台という価格帯でありながら、おサイフケータイ対応、5000万画素のメインカメラ搭載など、コストパフォーマンスの高い仕上がりになっています。
Google Pixel 8a
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5月に発売されたばかりのGoogleによるスマートフォン、Pixel 8aは9~11位にランクインしています。Pixelの廉価版であるaシリーズですが、Pixel 8aの場合はカメラ機能やや劣っていたり、バッテリーシェアなどの一部機能が搭載されていなかったりといった点がPixel 8と異なります。ただし、処理性能などスペックはほぼ一緒で価格的には4万円近くも安いため、非常にコストパフォーマンスがいい機種です。
まとめ
近年はハイエンドスマホの多くが10万円を超えるようになってきたためか、ミッドレンジのスマホがBCNランキングに入るようになっています。たくさんあるスマホの中から自分に合った1台を見つけるのは大変ですが、ぜひBCNランキングを活用してみてください。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
※Amazonのアソシエイトとして、BCN+Rは適格販売により収入を得ています。
提供元・BCN+R
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