マンチェスター・ユナイテッド(イングランド1部)が、アル・アハリ(サウジアラビア1部)に在籍するイングランド代表FWイバン・トニー(28)の獲得に動かなかった理由が明らかになったようだ。
ノーサンプトンでプロキャリアをスタートさせたトニーは2015年夏にニューカッスル・ユナイテッドへ加わると、イングランド複数クラブをレンタルで転々。ピーターバラを経て2020年夏にブレントフォードに加入すると、決定力の高さを武器に昨季は賭博違反による長期の出場停止処分があった影響で今年1月までは試合に出られなかったが、最終的にプレミアリーグ17試合で4ゴールを記録した。
そんなトニーには今夏にユナイテッドやチェルシー(イングランド1部)、アーセナル(同1部)など複数クラブが関心。その後、最終的に移籍したアル・アハリではサウジ・プロフェッショナルリーグ2試合に出場して2ゴールを記録するなど、得点能力の高さを発揮している。
『ESPN』によれば、ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハグ監督はトニーの得点力の高さを評価していたという。しかし、オランダ人指揮官が求める相手にプレッシャーをかける能力に疑問を持っていたことからイングランド代表FWの獲得を却下したようだ。
なお、ユナイテッドは攻撃強化の一手として最終的にボローニャ(イタリア1部)からオランダ代表FWジョシュア・ザークツィーを獲得。今年の7月にはオランダ代表デビューを果たした同選手はリーグ戦5試合に出場して1ゴールを記録している。