イングランド1部リバプールのアルネ・スロット監督は、今2024/25シーズンのプレミアリーグで好調なスタートを切った。しかし、昨2023/24シーズン指揮していたフェイエノールトの拠点オランダでは、スロット監督の評価について、一部の評論家を中心に疑問が呈されている。
スロット監督は昨シーズン、オランダ1部フェイエノールトを指揮して国内リーグでは2位だったが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ敗退やUEFAヨーロッパリーグ(EL)ベスト16での敗退と、欧州大会での結果は芳しくなかった。これを受けて、一部の評論家たちはスロット監督の「神格化」という過剰評価に対して疑問を投げかけている。
オランダのジャーナリスト、バレンタイン・ドリッセン氏は、スロット監督が過大評価されていると指摘し、「彼の成績を見れば、昨2023/24シーズンの欧州の大会での成功は大したものではない」と述べた。
また、元オランダ代表のレネ・ファン・デル・ハイプ氏も、スロット監督のタッチラインでの振る舞いを批判。試合中にベンチ前に長時間立ち続けることを「馬鹿げている」とし、イングランド1部マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督や、スペイン1部アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督と比較して問題視している。
ドリッセン氏は、「スロットが素晴らしいシーズンを送ったといわれているが、実際のところフェイエノールトはCL、ELでも早々と敗退しており、結果を残していない。神格化される理由は見当たらない」と切り捨て、スロット監督の評価に冷ややかな見解を示した。
このようにスロット監督の評価には賛否があり、特に欧州の舞台での成果が鍵を握ることになりそうだ。