FC東京からサウサンプトンへ完全移籍したMF松木玖生は、ギョズテペSKへ期限付き移籍中。9月23日のトルコ1部リーグ戦で新天地デビューを果たしたが、チームメイトから厳しい言葉を浴びる場面も見受けられている。
青森山田高校時代に全国高校サッカー選手権を制し、FC東京では高卒1年目から主力選手として活躍していた松木。2024年5月にオランダ1部SCヘーレンフェーンをはじめ複数クラブからの関心が報じられると、7月にはパリ五輪U23日本代表から落選。日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦ナショナルチームダイレクターが「移籍の可能性がある」と理由を説明したことで注目を浴びるなか、五輪開催期間中の7月30日に海外移籍が正式決定していた。
英国の労働許可証の関係で、サウサンプトンからギョズテペへ1年レンタルにより加入した松木だが、負傷等により今季開幕からメンバー外が続いていた。しかし8月20日に練習復帰が報じられると、リーグ戦の延期や国際Aマッチデーの中断期間もあり、公式戦がない3週間でコンディションが回復。23日のカイセリスポル戦で2-0とリードで迎えた後半20分からプレーした。
しかし同選手はデビュー戦でノーゴールという結果に終わったほか、後半アディショナルタイムの45+4分に迎えたカウンターの局面では、ドリブルで敵陣まで駆け上がったが、パスをカットされるなど自らのアシストチャンスを逸した。
攻撃面で精彩を欠くプレーもあっただけに、松木は試合後ピッチ上でDFタハ・アルティカルデシュから激しい身振り手振りで叱責される。それでも直後に抱擁を交わしているだけに、チームメイトとの間で大きな問題は抱えていないと考えられる。
パス成功率も33%と、連係面での課題を露呈した松木。チームメイトから不満をぶつけられたとはいえ、将来的なプレミアリーグ復帰も期待されるだけに、同選手の今後に期待がかかる。