黒田剛監督 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島は9月22日にエディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1リーグ第31節で、横浜F・マリノスに6-2と大勝。新加入選手の元U21ドイツ代表MFトルガイ・アルスランの2ゴールに注目が集まるなか、広島サポーターによる町田ゼルビアを意識したチャントが話題を呼んでいる。

 日本代表MF川村拓夢、FW大橋祐紀らが海外移籍も、日本代表FW浅野拓磨、MF鎌田大地の元チームメイトであるFWゴンサロ・パシエンシアやアルスラン、MF川辺駿を獲得するなど、J1優勝への本気度を見せている広島。過密日程により、YBCルヴァンカップと天皇杯で敗退したとはいえ、J1では再び首位に浮上。横浜FM戦ではFW加藤陸次樹の先制ゴールを皮切りに、アルスランやMF東俊希、FWピエロス・ソティリウらがゴールネットを揺らしている。

 その広島は9月28日の第32節で、ホームに町田を迎え撃つ。次節での直接対決を意識してなのか、横浜FM戦後にホームゴール裏のサポーターが「町田をぶっ倒せ」というフレーズを盛り込んだチャントを熱唱。その時の様子がXで拡散されると、「広島にJ1優勝してほしい」「闘志が燃え上がってきた」「町田がJ1でも嫌われているのを見ると、安定感が半端ない」といった声が。町田を敵対視するコメントもある一方で、一部の町田サポーターからは「優勝争うライバルとして扱われて嬉しい」「町田を意識してくれてありがとう」などと好意的な反応が。町田を敵対視する広島サポーターとの温度差が見受けられている。

 なお広島と町田は、4月3日のJ1第6節で今季初めて対戦。この試合では広島が2-1で勝利しているが、ミヒャエル・スキッベ監督が試合前のロッカールームで「簡単に早くボールを動かす。後ろはできるだけ早く前に出て、裏に抜けるパスを出す。相手のセットプレーを与えない。今日はスローインも与えない。ピッチは濡れているから、しっかり足元に強いパスを(出して)」と、選手たちに“町田対策”の指示。