ロシア南部のダゲスタン共和国・マハチカラで行われたチェスの大会で、女性チェス王者のアミナ・アバカロワ(43)が、ライバルのウマイガナト・オスマノワ選手に対して化学攻撃を行ったとして逮捕された。アバカロワは、個人的な侮辱に対する復讐として、オスマノワ選手のチェスの駒に致死量となる水銀を塗り付けたとされている。
水銀を使った毒殺未遂の詳細
事件は大会開始前の金曜日に発生した。監視カメラの映像によると、アバカロワはオスマノワ選手のテーブルに近づき、バッグから何かを取り出して、彼女のチェス盤と駒にその内容物を塗り付けた。その後、オスマノワ選手は試合開始直後に「ひどいめまいと吐き気」を訴え、医療処置を受けることになった。
ダゲスタン共和国のスポーツ局長であるサジダ・サジドワは、この事件について「アバカロワが、オスマノワ選手のテーブルに水銀を含む未確認物質を塗布したことを示すビデオ証拠がある」と述べた。事件は大会の審判によって警察に報告され、後に監視映像によってアバカロワが現場にいたことが確認された。
事件の背景とその後
アバカロワは他の出場者に対して、オスマノワ選手が彼女とその親族について「背後で中傷していた」ことに対する「復讐」だったと語っている。彼女はまた、この攻撃は「個人的な敵意」によるものであり、オスマノワ選手を「脅す」ことが目的だったと説明した。
この命を狙った攻撃にもかかわらず、オスマノワ選手は大会への参加を続け、最終的に入賞を果たした。一方、ロシアチェス連盟のアレクサンダー・トカチョフ事務局長は、アバカロワに対して永久追放の処分を検討していると述べた。
この事件について、イギリスチェス連盟の国際チェスディレクターであるマルコム・ペイン氏は、「チェスの歴史の中で、私の知る限り有毒物質が使用された事件はこれが初めてだ。全くもって前代未聞だ」と語っている。
チェス盤の上では毒ではなく、知恵と戦略で戦ってほしいものだ。
参考:Daily Star
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提供元・TOCANA
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