人が死ぬ時には様々な前兆があるというが、その一つに「死のノック」と呼ばれるものがある。西洋では古くから伝えられている伝承の一つで、家の中で原因不明のノック音が聞こえたあと、家族の誰かが死ぬ……というものだ。オカルトメディア「Mysterious Universe」がこの怪現象について取り上げている。
ある夜突然、玄関のドアを激しくノックする音が響いた。来客かと出てみると、なぜか外には誰もいない。そんなことが何度か続いた翌朝、その家に家族が突然死したと連絡が入る……。これが死のノックの典型的なエピソードだ。以下は、とあるネットの掲示板に書き込まれたという実際の体験談である。
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■雪の降る夜、しつこくドアを叩く音が……
それは雪の降る、とても寒い夕方のことだった。突然、家のドアを激しく叩く音が聞こえ、家族は顔を見合わせた。そのドアは冬場は雪のために閉鎖しているのに、外にいる何者かは何度もなんどもドアをノックし続けたのである。
見兼ねた母親がそのドアに向かい、「玄関に回ってください」と声をかけ、わかりやすいように玄関の光をつけた。しかしそれでも返答はなく、仕方なく母親が窓から外を覗くと、外には誰もいないばかりか、雪の上に足跡すら残っていなかった。
この時、母親は何かを悟ったらしく、「誰かが死ぬのかもしれない」と家族に告げた。父親は風か何かだろうと懐疑的であったが、その翌朝、おじが急死したという電話がかかってきたのである。