リーズ・ユナイテッド所属の日本代表MF田中碧は、9月21日に行われたイングランド2部リーグ第6節のカーディフ戦で途中出場。スタメン入りを望む声も湧き起こるなか、驚異的なデータを叩き出したという。
2024年夏の移籍ウィンドウ最終日に、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからリーズへ完全移籍した田中。移籍翌日のリーグ戦でデビューすると、14日のバーンリー戦でも後半41分から出場。カーディフ戦前には移籍後初スタメンが予想されていたが、ダニエル・ファルケ監督は引き続き同選手をベンチに。リーグ戦3試合でいずれも数分間のプレーにとどまっている。
それでもリーズの専門サイト『リーズ・ユナイテッドニュース』は22日に「田中はわずか9分のプレーで、対戦相手のカーディフを上回った」として、日本人ミッドフィルダーのパフォーマンスを特集。これによると、同選手は9分間でパス本数25、成功率100%をマーク。カーディフでは25本以上のパスを通した選手がいなかったほか、パス成功率100%を記録した選手が両チーム通じて田中のみだっただけに、記事では「田中の移籍後初スタメンは近い」と綴られている。
また『リーズ・オール・オーバー』によると、田中の年俸は91万ポンド(約1億7000万円)とのこと。日本代表選手との比較では、フランス紙『レキップ』がMF伊東純也(スタッド・ランス)の年俸を120万ユーロ(約1億9600万円)と伝えていただけに、田中と伊東の年俸はほぼ同額とみられる。
なお『リーズ・オール・オーバー』は、田中のプレースタイルについて「ボールを扱う技術は優れており、ドイツやイングランドの2部リーグよりもカテゴリーが上のクラブでも違和感がないほどだ」と評価。「リーズで田中よりも年俸が低い選手はわずか7人だ」と低年俸を理由に「リーズにとって賢い取引となるかもしれない」と期待を寄せている。