鹿島アントラーズ 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは9月21日開催の明治安田J1リーグ第31節で、柏レイソルに0-0と引き分け。FW鈴木優磨をはじめ攻撃陣が不発に終わっただけに、クラブOBから厳しい声が挙がっている。

 鹿島アントラーズOBの名良橋晃氏とフリーアナウンサーの原大悟氏によるYouTubeチャンネル「名良橋さんの大悟味ちゃんねる」で22日に公開された動画では、両者が柏戦の戦いぶりを分析。名良橋氏は「引いた相手に崩しきれない」と以前から指摘している攻撃面の課題に言及した上で、DF植田直通とDF関川郁万によるセンターバックコンビのプレーについて、以下のように私見を述べている。

 「相手が引いてスペースが無いと、対角線のボールを蹴っても受けるところがない。(相手の)前線2トップの脇でうまく前進しながら、相手を出させて空いたスペースに誰かが入るとか、そういう工夫がほしかった」

 また名良橋氏は、左サイドバックでスタメン出場していたDF安西幸輝に苦言。「ビルドアップの場面で色々と変化を付けているところがある」と切り出すと、柏戦でのプレーについて以下のように指摘している。

 「彼の一番大事なものが欠けている。ダイナミックに前進するのが彼の特徴。前に行くスピード、スプリントができるから、やってくださいという感じ」

 柏戦前と同じく鈴木のコンディション悪化を心配しつつも、「(ランコ・ポポヴィッチ監督は)鈴木選手をスタメンから外すとか、思い切った決断が求められる」と語った名良橋氏。ビルドアップの局面におけるプレーに不満を抱いているのか、「(センターバックから)少しボールを運ぶくらいはできる。その点で、果たしてポポヴィッチ監督が選手に落とし込んでいるか、そこが全然見えない」と指揮官の采配にも注文を付けている。