DAZN 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選における日本代表戦のアウェイゲームを独占配信しているほか、セリエAの放映権を複数年にわたり有しているインターネット動画配信サービス『DAZN』。以前から月額料金値上げや広告の多さ、同時視聴制限で批判を浴びるなか、セリエA第5節の一部試合で突如配信が中止となったことを巡り、契約者等からの苦情が相次いでいるほか、消費者庁に告発されている。

 DAZN公式サイトによると、21日時点では第5節のモンツァ対ボローニャ、ローマ対ウディネーゼが配信予定と案内されていたが、突如配信中止に。DAZNは契約者からの問い合わせに対して「急遽決定したため、担当部署で修正ができておりませんでした。ご不便をおかけして申し訳ございません」とした上で、モンツァ対ボローニャ、ローマ対ウディネーゼ、ヴェネツィア対ジェノアの3試合が配信中止となったことを案内。配信ができなくなった原因については「放映権の兼ね合いや番組編成上の都合のため」としている。

 この契約者に対するDAZNの回答内容は、Xで瞬く間に拡散。「企業倫理としてどうなのか?」「DAZNのやり方は間違っている」といった批判が相次いでいるが、「途中まで全試合配信した後に縮小するのは、期待感を煽って先払いさせてからサービスの質を下げる行為として問題」として、消費者庁への告発を勧める声も。22日時点で、実際に「不当表示」にあたるとして告発したとの報告も見受けられる。

 DAZNは、2024/25シーズンのセリエA全試合を独占配信と案内した一方で、「本配信については、内容の変更または中止する場合がございますので、あらかじめご了承ください」としている。以前、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグの配信中止で注目を集めていただけに、再び騒動に発展している。