9月20日発表のFIFA最新ランキングでは、アジア勢の運命が大きく分かれる結果となった。日本(16位)とイラン(19位)がそれぞれ順位を上げた一方で、カタール(44位)とオーストラリア(25位)は大きく後退。特にカタールは、2026年FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選の不調が響き、世界で最も大きく10ランクも順位を落とした。
日本はW杯アジア最終予選での安定したパフォーマンスが評価され、前回よりランキングを2ランク上昇させている。イランも同様にアジア内での強さを見せ、1ランク順位を上げた。
これに対し、W杯アジア最終予選で北朝鮮(111位)と引き分け(2-2)、UAE(69位)に敗北(1-3)により大きなダメージを受けたカタール。2023アジアカップ王者であるカタールにとって、これは2023年以来の初めての敗北であり、チームの勢いに陰りが見えはじめている。
オーストラリアも苦しい状況に直面しており、最も多くのポイントを失った国となった。これを受け、グラハム・アーノルド代表監督は同20日に辞任を表明。アジア全体に衝撃を与え、次期監督選びが注目されている。
一方、世界ランキングではアルゼンチンが首位を維持し、フランス(2位)とスペイン(3位)が続くトップ3に変動はない。イングランドは4位に留まったが、ブラジルはW杯予選でパラグアイに0-1で敗れ不安を抱えつつも5位をキープ。アフリカ勢は、エジプト(31位)とコートジボワール(33位)がそれぞれ5ランク上昇させ、アフリカネイションズカップ予選での連勝が評価されたようだ。
アジア勢の動向からは今後も目が離せないが、特に日本とイランが今後の国際大会に向けてどのように準備を進めるのかが焦点となる。次回のFIFAランキング更新は10月24日に予定されており、アジア内の勢力図にもさらなる変化が起こる可能性がある。