9月19日発表のFIFAランキングでは、日本代表が16位とアジアトップに。韓国代表はFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で格下のパレスチナ代表に引き分けただけに、日本との差が広がっているが、それでも同国代表率いるホン・ミョンボ(洪明甫)監督は強気な発言をしている。
日本はカタールW杯で強豪ドイツ、スペインを下し、2023年9月の国際親善試合でもドイツ相手に4-1で勝利。2024年1,2月開催のAFCアジアカップでベスト8という結果に終わったものの、9月のW杯アジア最終予選では中国に7-0と大勝。敵地で迎えたバーレーン戦でも5-0と地力の違いを見せつけた。
一方、韓国はアジア杯終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任すると、その後は複数回にわたり監督交代。ホン・ミョンボ監督体制のもとで迎えたW杯アジア最終予選では、ホーム開催のパレスチナ戦で勝ち点を落としたほか、オマーン戦でも3-1と辛くも勝利。FIFAランキングは前回発表時から変わらず23位のままだ。
W杯アジア最終予選での戦いぶりや、FIFAランキングの発表を受けて、『MKスポーツ』など韓国国内の複数メディアは「日本との差は広がる一方」「日本にとって韓国はライバルではない」「もはや日本はアジアではなく、欧州で戦うべき国だ」などと、悲観的な論調に終始している。
しかし20日に国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトで掲載されたインタビュー記事によると、ホン・ミョンボ監督は「我々は北中米W杯で、アジアでナンバーワンのチームに生まれ変わっている。チームの競争力は世界中見渡しても高いレベルにある。我々の哲学と文化に基づいて、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるような環境を整備しなければならない」と豪語。
「中東でのアウェイゲームは常に厳しいし、W杯本大会出場権獲得は決して簡単なものではない」と最終予選の戦いに言及した上で、「アジアのみならず、世界中のサッカーがかなり変化している。こうした変化に適応することも重要だが、テクニック、メンタルの面で我々独自のサッカー哲学を堅持することも大事だ」と、自国代表が世界で戦う上でのポイントを説明したが、日本代表の強さには言及しなかったという。