MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)など、欧州や日本代表で活躍する日本人選手が増加。インターネット放送局『ABEMA』などメディアへの露出も増えているとはいえ、今もなおロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平をはじめ野球選手の方が人気であるという論調が、外国人のJリーグ関係者にも影響を与えているようだ。
日本の野球・サッカー人気論争には、サンフレッチェ広島所属FWピエロス・ソティリウが関心。2022年12月、キプロスメディア『kerkida』のインタビューに応じた際、「(サッカーについて)日本ではキプロスほどメディアからの情報発信が多くない」とした上で、「サッカーは二の次だと思う。広島ではプロ野球が一番だね」と、広島東洋カープの人気に言及していた。
2024シーズン途中に、マチェイ・スコルジャ監督とともに浦和レッズへ復帰したポーランド人のラファル・ジャナスコーチも、日本の野球人気に関心を寄せているサッカー関係者のひとりだ。
ポーランドメディア『TVPスポーツ』で20日に掲載されたインタビュー記事によると、ジャナス氏は「日本では、スポーツの中で野球が一番人気だ」との私見を述べた上で、「新聞では10ページほど野球に関する記事で占められており、サッカーに関する記事はわずか1ページだ。2023年3月には、日本代表がWBC決勝でアメリカを下して優勝した。日本のトップである大谷翔平は、神様のように扱われている」とコメント。先日MLB(メジャーリーグ)で史上初となる「50-50」(50HR50盗塁)を成し遂げた大谷の偉大さも認識している。
カタールW杯でのドイツ、スペイン撃破やWBCでの優勝など、日本代表が快挙を成し遂げる度に“野球・サッカー論争”を湧き起こす日本のスポーツファン。W杯出場経験を持つMF本田圭佑(パロFC)は、2023年12月にXで「なぜサッカーファンと野球ファンが言い争う必要があるのか。視野が狭い」「スポーツであり、エンタメ。敵ではなくむしろ同類」などと苦言を呈していた。