ジョアン・シミッチ(川崎フロンターレ在籍時) 写真:Getty Images

 かつて名古屋グランパスや川崎フロンターレに在籍していたMFジョアン・シミッチが、ブラジル2部サントス退団に向かっている模様。同クラブはV・ファーレン長崎元指揮官であるファビオ・カリーレ監督を解任する可能性も取りざたされている。

 現在31歳の同選手は、2019年から2シーズンにわたり名古屋でプレーしたほか、2021年から川崎に在籍。2023シーズンもリーグ戦30試合に出場していたが、同シーズン終了後にサントスへ移籍している。

 サントスと単年契約を結んでいたシミッチだが、2024シーズン序盤からMFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)とのボランチコンビで存在感を発揮。2024年5月には、2025シーズン終了後までの契約延長で合意に達していた。

 そんななか、ブラジルメディア『グローボ』は9月7日、サントスがカリーレ監督の解任を検討していると報道。しかしチームは翌日のリーグ戦から3連勝を飾り、再び1部自動昇格圏内の2位に浮上している。

 カリーレ監督から高い評価を受けているシミッチだが、ブラジルメディア『Bola Vip』が20日に伝えたところによると、同選手は2024シーズン終了後のサントス退団を望んでいる模様。「ブラジル1部コリンチャンスがシミッチの獲得にむけて交渉を進めている」と伝えた一方、Jリーグクラブからの関心には触れていない。

 カリーレ監督の二重契約を巡り、長崎との間に問題を抱えていたサントス。以前からクラブ幹部と同監督の関係悪化が報じられているだけに、指揮官の進退が所属選手の去就に影響を与える可能性も考えられる。