大手ファストフードとして、誰もが知るケンタッキーフライドチキン(KFC)。大人から子供まで世界中に愛されるKFCは、エジプトのスフィンクスの目線の先にKFCがあるといったものをはじめとして、多くのネタ、逸話、伝説が語られている。
都市伝説として有名なものと言えば、その大量のチキンを仕入れる為に、遺伝子操作によって4本または6本足の鶏を生み出して生産量を賄っているといったものや、創業者カーネル・サンダースにまつわるものとして、日本の道頓堀川に投げ落とされたことによって発生したカーネル・サンダースの呪いなど、KFCにまつわる話は非常にバリエーションに富んでいる。
そして、KFC最大の伝説・逸話といっても過言ではないものは、何と言ってもその「レシピ」である。KFCは、そもそもガソリンスタンド経営をしていたカーネルが、そのスタンド内に設けていたカフェで提供したのがその起源となっている。日々研究を重ねた末に、彼は苦節9年を経てフライドチキンのオリジナルのレシピを完成させ、それは現在でもKFCに受け継がれているという。
しかし、その肝腎のレシピは門外不出、トップシークレットであることが知られており、「11種類のハーブとスパイス」「誰の家の戸棚にもあるもの」という2点以外は、全く世に出されることは無かった。その凄まじさは、スパイスの配合が流出しないよう複数のサプライヤーに数種類ずつ発注している、といった逸話にも表れており、さらにはレシピが金庫に保管されている、カーネルの手書きのレシピが運ばれる際には装甲車が使用される、といった桁違いの厳重ぶりを象徴するものまである。
そんな中、2016年8月にとある大きなニュースがアメリカより発信された。その内容は、なんとKFCの極秘レシピが明らかになった…かもしれないという驚くべきものであった。
一大ニュースを発信したのはシカゴ・トリビューン紙であった。それによると、カーネルが初めてKFCを販売した地であるコービンに所在するハーランド・サンダース・カフェ&ミュージアムを同紙が取材していた時のこと。ミュージアムの計らいでカーネルの甥であるジョー・レディントンに会うことができ、様々な新聞の切り抜きやアルバムを見ることができたという。
すると、そのアルバムの中から、「11種類のスパイス 2カップの精白粉と混ぜる」という一文の下にハーブとスパイスのリストと分量が青インクで箇条書きされたメモ書きが発見されたのだ。驚くべきことに、オリジナルレシピであるとレディントンも認める発言をしていたのである。
その後の電話インタビューではより詳細に、カーネルが書いたものではなく誰が書いたのかも不明であるということ、そして、レディントン自身が子どもの頃にチキン作りを手伝っていたことがありレシピ自体は当時と同じであるということが新たに判明した。しかしその後、同紙がKFCへ問い合わせてみたところ、「本物のレシピを入手したという報告はこれまで幾度もあったが本物ではありませんでした。今回もそうです」と否定的な断言がなされたそうだ。
一方で、この発見されたレシピを元に作られたフライドチキンが、本物のKFCと非常に近いというような報告も見られるという。現在も、その発見されたメモ自体は公開されているため、自分の手でKFCに近付いてみたいという方は試しても良いかもしれない。
提供元・TOCANA
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