バッテリー:iPhone16のバッテリー持続時間は、iPhone15に比べて約2時間長くなっている。これは、チップの省電力性能向上に加え、iOSのバッテリー最適化アルゴリズムがさらに洗練されたことによる。
ネットワーク性能:iPhone16はWi-Fi 7に対応しており、より高速かつ安定したネットワーク接続が可能になっている。これにより、クラウドベースのストリーミングやデータ転送がさらにスムーズになる。また、5G接続の範囲も改善され、特に都市部での通信速度が向上している。
主にこういった違いだ。
体感できる差はあるのか?あくまでカタログスペック上はこうした違いがあった。しかし、問題はその違いを「ユーザーが体感できるレベルか?」ということである。筆者の個人的な見解として、iPhone15と16の違いは大きな体感差を生むものではないと感じる。
まずCPU、GPU性能についていえばすでにiPhone15で十分すぎる性能である。スマホで高いGPU性能を求められる局面としては、高解像度ゲームであろう。iPhone15ではUnreal Engineで制作された超美麗グラフィックのバイオハザードヴィレッジ、RE4といったゲームに対応してゲーマーを驚かせた。
バイオハザードヴィレッジは以前からNintendo Switchでも遊べたのだが、あくまでクラウドプレイであり、本体性能を使ったスタンドアロンモードではなかった。一方でiPhone15ではクラウドを使わないプレイが可能である。正直、操作性がいいとは言えないが、それでももともとプレイステーション5で出たソフトをiPhoneで遊べることは大きな衝撃を与えた。
iPhone16でさらに高性能化を実現したと言っても、その差を実感することは多くのユーザーにとって難しい。そもそもほとんどのユーザーはiPhoneで高グラッフックゲームをプレイしないだろう。リフレッシュレートやカメラ性能、WiFi 7対応についても同じことが言える。