金子拓郎(北海道コンサドーレ札幌在籍時) 写真:Getty Images

 クロアチア1部ディナモ・ザグレブでプレーしていたMF金子拓郎は、2024年夏に北海道コンサドーレ札幌からベルギー1部KVコルトレイクへ完全移籍。MF高嶺朋樹との再会を果たしている。その金子が21日にOHルーヴェン戦、DF大南拓磨やMF明本考浩との日本人対決を控えるなか、自身の現状を語った。

 現在27歳の同選手は、2023年夏に札幌からディナモへ期限付き移籍。クロアチア1部リーグで1ゴール5アシストと結果を残したが、買い取りオプションの金額を巡るクラブ間交渉で合意に達することなく、ディナモ残留とはならなかった。

 それでもOHルーヴェンなど海外複数クラブからのオファーが届く中、同選手はコルトレイクへ完全移籍。ベルギー1部リーグで5試合にスタメン出場するなど、レギュラー定着に近づいでいる状況だ。

 新天地で好スタートを切っている金子だが、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』で21日に掲載されたインタビュー記事によると、同選手は「最初の2,3カ月は何の問題もなく過ごせた。ベルギーの環境に慣れるのに問題なかったし、与えられたチャンスに満足している」と自身の現状に言及したという。

 一方でコルトレイクのフレイル・アレクサンダーソン監督は、OHルーヴェン戦の前日会見で「金子は前線、ウイングバック、中盤などさまざまなポジションでプレーできる選手だ」と、ユーティリティ性を評価。

 これについて選手本人は「僕は監督から必要とされるポジションでプレーするだけ。センターフォワードであろうと、トップ下であろうと、ディフェンダーであろうと関係ない。つねに100%の力を出し切るだけだ」と、前向きに捉えたという。

 なお金子は7月下旬、ベルギー紙『HLN』のインタビューに応じた際、「いつかプレミアリーグでプレーすることが、僕の夢ですね」と将来的なステップアップ移籍の可能性に言及している。コルトレイクで結果を残してより大きな舞台でプレーする同選手の姿を、多くのファン・サポーターが望んでいるはずだ。