鹿島アントラーズは前節終了時点で、首位の町田ゼルビアから勝ち点9差の4位。J1優勝争いに生き残れるか試されるなか、9月21日開催の第31節で柏レイソルと対戦する。その柏戦を前に、クラブOBからはFW鈴木優磨の状態を不安視する声が挙がっている。
鹿島アントラーズOBの名良橋晃氏とフリーアナウンサーの原大悟氏によるYouTubeチャンネル「名良橋さんの大悟味ちゃんねる」で20日に公開された動画では、両者が鹿島の現状について議論。名良橋氏は「1試合未消化があるが、もう待ったなしの状況まで来ている」と、J1優勝争いから脱落する可能性を強調。リーグ戦直近4試合で勝利がないだけに、「引いた相手に攻めきれない。上位にいればいるほど相手は対策してくるし、リスペクトをしてスペースを消す」と、攻撃面の課題に言及している。
その上で名良橋氏は「優磨くんは替えの利かない選手」と絶対的ストライカーの存在感を認めつつも、「ここ最近は後半スタートから出るという試合が多かった。前節は明らかにちょっと精彩を欠いていた。疲れているんじゃないかなと感じる」と疲労蓄積の可能性を指摘。
前節の広島戦で鈴木の背後にMF柴崎岳が起用されたことについて「柴崎選手と名古(新太郎)選手はキャラクターが違う。柴崎選手は配給役とか試合のリズムを作るタイプ。優磨選手が前線で起点を作らないといけないが、入れ替わるとかそういう関係性がなかった」と、ランコ・ポポヴィッチ監督の采配を疑問視。鈴木と名古による縦の関係性を重視するよう訴えた。
前節で、2種登録選手である17歳FW徳田誉がゴールを決めたことをポジティブな要素に挙げた名良橋氏。FWアレクサンダル・チャヴリッチが復帰間近と報じられるだけに、鈴木にコンディション回復の時間を与えることも選択肢のひとつとなるかもしれない。