IFKノルシェーピン所属の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグは先日、浦和レッズ在籍時にパニック障害に苦しんだことを明かしたことで話題に。9月19日開催のスウェーデン1部リーグで移籍後初ゴールをマークしているが、海外挑戦における厳しさも語っている。
現在30歳のモーベルグは、2018年12月から3年間にわたりチェコ1部ACスパルタ・プラハに在籍した後、2022年から浦和でプレー。浦和ではリカルド・ロドリゲスからスコルジャへ監督が交代した後に出場機会を減らし、2023シーズン途中にギリシャ1部アリス・テッサロニキへ期限付き移籍していた。
そしてテッサロニキでも2023年12月以降は構想外の扱いを受け、2023/24シーズン後半戦は公式戦全試合でメンバー外。何度も母国復帰の可能性が報じられた後、2024年7月にIFKノルシェーピン復帰を果たしている。
そんなモーベルグは9月11日、ポッドキャスト番組『Studio Peking』を通じて自身の精神疾患を告白。「(スコルジャ監督のもとで出場機会を減らしている時期に)パニック障害になった。身体が奇妙な動きをしたんだ」などと、浦和時代を振り返っていた。
メンタル面の不調により結果を残せなかったモーベルグだが、8月26日のスウェーデン1部リーグ戦でIFKノルシェーピン復帰後初めて公式戦のピッチに立つと、その後は3試合続けてプレー。19日開催のリーグ戦では、1-1で迎えた61分に味方GKによる裏のスペースを狙ったロングボールに反応。ハーフウェイライン付近からスペースへ飛び出すと、前に出ている相手GKのポジショニングを確認した上で左足から浮き球のシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
またスウェーデンメディア『fotbollskanalen』によると、モーベルグ本人はスウェーデン国外で過ごした時間について「プレー時間はそこまで多くはなかった。だけど、今は前を向くようにしているよ」と振り返った上で、「(海外では)難しかったね。お金が多く流通すればするほど、商品のように扱われる。そして(金額を基準に)正しいか間違っているかを考えるんだ」と語ったという。