川崎フロンターレは9月19日、韓国のボイン高校からGKイ・クンヒョンの来季加入内定を公式発表。身長194cmとサイズの大きさで注目が集まる一方、現在39歳である元韓国代表GKチョン・ソンリョンの去就にも注目が集まっている。
2016年に川崎へ加入したチョン・ソンリョンは、4度のJ1優勝、2度の天皇杯制覇などクラブに黄金期をもたらした正守護神。川崎で9年目の今季は、J1第2節ジュビロ磐田戦で2408日ぶりの1試合5失点という不名誉な記録を樹立。一時、GK上福元直人にレギュラーを明け渡していたが、5月下旬以降は再びほぼ全試合でスタメン出場している。
上福元が湘南ベルマーレへ完全移籍した後、安藤駿介、早坂勇希、松澤成音、山口瑠伊、チョン・ソンリョンとGK5名体制になっている川崎。39歳のベテランGKが健在であるものの、イ・クンヒョンの加入により来季はポジション争いが激しくなることが予想される。またネット上では「イ・クンヒョンはチョン・ソンリョンの後継者かな?」「チョン・ソンリョンがいるうちに同胞の次世代の逸材を確保というところかね」「ソンリョンは母国で引退するのかな?」といった声が挙がっている。
そんなチョン・ソンリョンの去就を巡っては、韓国メディア『エキスポート・ニュース』が2023年12月に「彼は可能な限りプレーを続けるが、チャンスがあれば韓国に復帰するという余地を残している」と報道。2023シーズン終了後に実現しなかったものの、依然として現役引退前の母国復帰を望んでいると考えられるだけに、川崎退団のタイミングが近いうちに来ることも予想される。
なお韓国メディア『MKスポーツ』によると、チョン・ソンリョンは外国人選手の出場試合数でクラブ歴代2位。Jリーグの歴代外国人守護神でも2番目の多さであるとのこと。来季以降はイ・クンヒョンの“教育係”としても期待されるだけに、ベテランGKの残留を多くのファン・サポーターが望んでいるはずだ。