町田ゼルビア所属FWミッチェル・デュークら擁するオーストラリア代表は、10月開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表と対戦するが、9月20日までにグラハム・アーノルド監督が退任の意向を固めた模様。同監督はベガルタ仙台指揮官として、森保一率いるサンフレッチェ広島と対戦した人物として、日本でも知られている。
2018年のロシアW杯終了後からオーストラリア代表を率いていたアーノルド氏。カタールW杯アジア最終予選では日本に敗れたものの、大陸間プレーオフでペルーを下して本大会出場権を獲得。その本大会ではチュニジア、デンマークを下してベスト16入りを果たしていた。
しかし北中米W杯アジア最終予選では苦戦。9月開催の初戦で格下のバーレーンに敗れると、第2戦でもインドネシア相手にスコアレスドロー。ライバル国のサウジアラビアもインドネシアに引き分けるなど波乱含むの幕開けとはいえ、10月に中国、日本との対戦を控えるなか、早くも本大会出場を逃す可能性が指摘されている。
AAP通信によると、アーノルド監督は今週はじめにオーストラリアサッカー連盟(FFA)幹部と会談し、辞任の意向を伝えたとのこと。FFAはメディアの取材に対し、監督人事に関する質問への回答を拒否しているが、近日中にも監督交代を公式発表するという。
また9月19日発表のFIFAランキングでは、日本がアメリカやメキシコを抜いて16位に浮上した一方で、オーストラリアは前回から順位をひとつ下げて25位に。26.99ポイント減少と、AFC(アジアサッカー連盟)加盟国の中で最大の下落幅となっている。
なおアーノルド氏は現役時代、1997年に広島で森保氏とチームメイトに。森保氏は2012年から2017年4月まで広島を率いたが、2014シーズンの広島対仙台で両者が指揮官同士で対戦している。