他方で、憲法41条に「国会は国の唯一の立法機関」だと定められており、地方議会の専決処分に当たる権限は、総理大臣には認められていない。

ということは、深刻な感染症や大震災、あるいは戦争や内乱が発生した場合でも、国民を守る法律を制定するには必ず国会を開かなければならない。

しかしそれが困難な事態が起き得ることを、私たちは新型コロナや東日本大震災で学んだ。

そこで(地方議会における専決処分と同じように)総理大臣に法律と同じ効果を持つ緊急政令を発令する権限を認める内容を、憲法に追記すべきだ。

もちろん総理大臣が好き勝手に緊急政令を出すことが出来ないように、充分なしばりを掛けることは当然だ。

つまり枝野さんの認識は誤りだ。

かく言う私は立憲民主党でなく、自民党の高市早苗さんを強く支持している。

早坂 義弘(はやさか・よしひろ)東京都議会議員(杉並区、自民党) 1968年東京都杉並区生まれ。立教大学法学部卒業、明治大学公共政策大学院修了。2005年都議選に出馬し、初当選(現在5期目)。令和防災研究所理事、防災士研修センター(初代)代表取締役。ニックネームは「ミスター防災」。公式サイト