■気になる開発の経緯は…
ニッセイの担当者によれば、「ピタリング」は、メガネ生産地として有名な福井県にある有限会社金谷眼鏡が開発・製造を行い、ニッセイと金谷眼鏡で販売しているという。クロスホルダーという小耳症(しょうじしょう)疾患のためのメガネ用補助具を開発したのがきっかけだったそうだ。
担当者は、「この補助具とメガネを固定する治具(部品)を開発していて、丁度現在のピタリングを二重に重ねた治具が完成しました。その後、この治具は一般のメガネの滑り止めとしても機能するのではと思い、現在のピタリングへと至りました」と説明する。
発売から10年以上経っているが、マスクを付けるようになったコロナ禍で再注目される。
担当者からは、「ピタリングの最大の特徴である、『弱』『中』『強』の3タイプの取り付け方の『弱』により、マスク使用の際、紐を耳に掛けるのではなく、ピタリングに引っ掛ける使用方法を発案し、マスクフックとしての役割も果たしました。メガネ使用者には大変好評を頂いております」という回答が寄せられている。