2024年2月、厚生労働省は「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を策定した。厚労省が示す睡眠のキーワードは「適正な睡眠時間の確保」と「睡眠休養感(睡眠で休養がとれている感覚)を高めること」。厚労省の報告によると、睡眠で休養がとれている人の割合は8割程度で、特に20歳以上の成人は7割程度と低く、年々減少傾向にある。成人の3割で睡眠休養感が不足しているのだが、若年成人と女性の場合、睡眠休養感と心筋梗塞、狭心症、心不全といった心血管疾患の発症率との関連が顕著だという。