■スゴいぞ、生分解性プラスチック!
今回の取材で注目したのは、通常のプラストロー、生分解性プラストロー、紙ストローの「3種のストロー」それぞれの特徴について。
もちろん一言に「生分解性プラストロー」といっても、プラスチック自体の種類は複数存在し、且つ周囲の環境や条件によって生分解に要するため、一概に特徴を断ずることができないのだが、そうした条件の下でも、JBPAは質問内容に正面から向き合ってくれたのだ。
まず生分解性プラスチックの歴史について、JBPA担当者は「ストローに使用され始めたのは1年ほど前からではないかと思いますが、正確には承知しておりません。また日用品への展開は、ほとんどなされていないと思います」と説明する。
その上で、通常のプラスチック(石化系非生分解性プラスチックとする)と生分解性プラスチックの最も大きな違いについて「コスト(価格)と生分解性の有無です」「石化系非生分解性プラスチックに比べ、生分解性プラスチックは数倍の価格となります。また、生分解性という特質があるために『耐久性や強度が求められる製品や部品には採用されにくい』ということになります」と、コメントを寄せてくれたのだ。
■決して見逃せない「コスト」の存在
環境面で考えると「生分解性の有無」が重要な点となるが、企業としては生産に関する「コスト」も決して無視できない存在だ。
そこで「各ストローを大量生産した場合、最も費用がかかるのはどのストローか」について質問したところ、JBPAからは「大量生産上は、通常のプラストローが最も安価でしょう。次点で紙ストローが安いのではないかと思います」という回答が返ってきたのだ。恐らくスタバ側もこうした事情を考慮し、紙ストローをメインで採用しつつ、第二の矢として生分解性プラストローを準備している…というのが実情と思われる。
FIFAワールドカップカタール大会にて、日本人サポーターらの「ゴミ拾い」に称賛の声が寄せられている昨今。国民一人ひとりが身近な「ゴミ問題」や「環境問題」に改めて目を向けてみる、絶好の機会ではないだろうか。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
提供元・Sirabee
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