アメリカ・フロリダ州で、母親とともに海釣りを楽しんでいた12歳少年の釣り糸に、なんとホオジロザメがヒットしてしまった。驚きのハプニングを『PEOPLE』『CBS News』『abc News』ほかが続々と報じ、動画も瞬く間に拡散している。
■サメだとわかるまで45分も
話題をさらっているのは、マサチューセッツ州から母親のコリーン・キーナンさんとともに旅行でフロリダ州のフォートローダーデールを訪れていたキャンベル・キーナンくんだ。
「何かヒットした」と感じてからサメだとわかるまで約45分間かかり、大変な恐怖を覚えた母親のコリーンさんは海に引きずり込まれることを何より心配し、友人とともに息子の体をしっかりと押さえていたという。
■誰もが腕の筋肉痛に
船長や一等航海士も駆けつけ、皆で力を合わせながらサメを手繰り寄せた。そのホオジロザメは体長約335センチで、体重は推定で180~300キロ。まだ幼い個体のようだ。
それでも、サメも抵抗する。コリーンさんは「引き揚げるときは50 ポンド(約22キロ)の物を持ち上げているかのような重量感があった」と話しており、その後は誰もが腕の筋肉痛に悩まされたそうだ。
■緊張で少年の体は…
キャンベルくんにとって、ホオジロザメとの対面は本当にエキサイティングな経験だった。地元メディア『WBZ-TV』には当時の本人の様子について、喉が緊張でカラカラなことに気づき、スポーツドリンクをがぶがぶと飲んだことを説明している。
また、気持ちを奮い立たせるためキャップをかぶり直し、ツバを後ろに向けた。しかし額からは滝のような汗が流れ、キーナンくんの脚はガタガタと震えていたそうだ。
■一等航海士の指導を受ける
『WSVN-TV』の取材に、コリーンさんは「息子は釣りが大好きなので最高の経験をしました。リーリングに苦闘するなか、一等航海士からいろいろなことを教わったのです」と話す。
ロッドを下げてから巻き上げるよう正しいロッドワークを指導されたといい、アメリカにはホオジロザメを水から引き揚げてはならないという条例があることも説明された。「船長がタグを付けたらリリースする」と教わり、きちんと従ったという。