■死を意識するように

トイレに閉じこもったまま数日過ごした女性は、「ここで死んでしまう運命なのかもしれない」と考えるようになった。

せめて経緯を記録しておこうと考え、色付きのクリームを見つけて「生きるために水道水を飲んでいますが、水が出なくなったら死んでしまうでしょう」「ずっと『助けて』と叫んでいますが、誰も来ません」などと壁に書き記した。

■家族が心配して通報

この間にも家族は何度か女性との接触を試みていたが、返事がなかったため「困っているのではないか」と不安に思うようになった。

そこで女きょうだいが通報し、「行方不明になった家族がいます」「月曜日から音沙汰がありません」と警察に伝えたという。女性がトイレに入り、じつに3日が経過していた。