■「数が多い=当然の存在」ではない

ツイート投稿主・木下さんは奈良市内の「奈良国立博物館」と「氷室神社」の周辺にて、こちらの光景に遭遇したという。

なお、木下さんも前出の「鹿溜まり」というワードを認識しており、「夏になると博物館前には鹿が集まる『鹿溜まり』というものができますが、その様子を観察することをライフワークにしてます」というコメントが得られたのだ。どうやら奈良県民にとって鹿は「植え(ま)る」ものであり、「溜まる」もの、という認識で間違いないだろう。

地元の人々にとっても旅行客にとっても、見ているだけで癒される存在の鹿だが、人間絡みのトラブルも決して少なくない。

「奈良の鹿愛護会」は会の公式サイト内にて、2021年7月から22年3月の期間中、毎月最低でも1件は鹿が死亡する交通事故が発生(最多は21年11月の7頭)したと発表している。

また人間が与えた誤った餌や、ポイ捨てされたゴミを口にした鹿が病気になってしまったり、臆病な性格である鹿をいたずらに驚かせた結果、痛ましい事故が起こるケースもあるようだ。

奈良の花壇、植えられた物体が予想外すぎる… 県民は「奈良だと日常茶飯事」
(画像=『Sirabee』より 引用)

奈良で多くの鹿が見られるのは日常的光景だが、それは決して「当たり前のもの」として、軽んじられる存在ではない。旅行などで奈良を訪れる機会がある際は、自身らのマナー不備が鹿たちの命に直結する可能性があることを、決して忘れないでほしい。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

提供元・Sirabee

【関連記事】
サイゼリヤ、ミラノ風ドリアに”異変” 「こんな形だった?」ネットで驚きの声続出
「お店に並んだチョコ」のはずなのに… ある世代は別モノにしか見えないと話題
アクシデント発生したスーパー、入り口を見ると… 全て解決する「ユルさ」があった
30代女性の6割がバスタオルは毎回洗濯 「そんなに汚れない」との意見も
注文通り真っ赤な商品を提供したマックが後悔 購入者に「ご連絡を」と呼び掛け