「まぜるな危険」という言葉も存在するが、ときには「禁忌」と思われていた組み合わせが思わぬプラスの相乗効果を見せるケースも少なくない。
以前ツイッター上ではスーパーにて遭遇した、その「絶好の例」と呼ぶべき光景が話題となっていたのをご存知だろうか。
■この世界のスピードは速すぎる…
注目を集めていたのは、『ラブやん』などの代表作を持つ漫画家・田丸浩史さんが投稿した一件のツイート。
こちらの投稿には「ワイはついていけるだろうか、この世界のスピードに」と、漫画『BLEACH』単行本の巻頭ポエムをオマージュしたと思しきオサレなフレーズが綴られており、スーパー店内で撮影された写真の様子が確認できる。
豆腐類がズラリと並んだコーナーの一角には…なんと「チョコミント胡麻どうふ」なる、凄まじいネーミングをした商品が陳列されていたのだ。
■チョコミン党員も「審議が必要」
ツイート本文の元ネタは「僕は、ついていけるだろうか、君のいない世界のスピードに」というポエムで、主人公・黒崎一護が作中で大きな別れを経験した後の単行本巻頭に収録されているもの。
一護の心の中にある喪失感や哀愁を見事に表しているだけでなく、「君のいない世界のスピード」という尋常でないほどオサレなフレーズが『BLEACH』ファンのハートを鷲掴みにしており、紛うことなき同作を代表するポエムの一つである。そんな名ポエムを冠したツイートを投稿した田丸さん、店頭では大いに衝撃を受けたことだろう。
件のツイートは投稿からわずか数日で3万件以上ものRTを叩き出しており、他のツイッターユーザーからは「ワイも完全に置いてかれてます…」「人類にはまだ早すぎる…」といった戸惑いの声が続出する事態に。
また、チョコミント商品を愛好する通称・チョコミン党員からも「審議が必要」の声が多数上がっており、文字通り「カオス」な状況に陥っていたのだ。
そこで今回は、人々の理解を超えたこちらの「チョコミント胡麻どうふ」をめぐり、同商品を展開する食品メーカー「ふじや食品」に取材を敢行したところ、驚きの事実が多数明らかに…。