5日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に、日本感染症学会指導医の水野泰孝医師が出演。夜通し複数人で飲酒したうえ発熱した患者を診察した際、思わず感じてしまったことを明かした。医療者の重い言葉に、インターネット上でも「考えさせられる」との反響が目立っている。

■飲みに行き後悔…後遺症に苦しむ女性

番組では、飲食店に時短要請が出されていた中、友人らと複数人で終電がなくなる時間までバーで酒を飲み、その後新型コロナウイルスへの感染が発覚したという女性への取材VTRが放送された。

女性は「(感染リスクよりも)NOと言って相手にどう思われるか」という不安のほうが大きく、軽い気持ちで飲みに行ったが、現在も嗅覚異常などの後遺症に苦しみ、不安な状況が続いていると明かす。

取材中、女性が涙ながらに「毎日怖くてしょうがないです」と後悔の言葉を繰り返す場面も放送された。

■現場で対応にあたる医療者の本音

水野医師は「我々、医療者の立場から、患者さんを責めることはできない」「お店だけを責めてもいけません」と前置きしたうえで、「こういった方がすごく多い」と明かす。

「先日もそうなんですけれど、夜通し10時間くらい、10人くらいで外で飲んでいたという方が熱を出して来られた。本当にもう…やってられないんですよね、はっきり言って」と水野医師。

「『何で?』って思ってしまって。私もずっと1年間やってきて、本当にそれを聞くと、何のために私は診療しているのかと…」と現場で対応にあたる医療者の本音を明かした。