先住民の神話とピッタリ一致か?
同サイトによると、キューバからプエルトリコ一帯に先住するタイノ族に興味深い神話が残っているという。タイノ族の村人が神話の概略を語っている。
「太古の昔、まだ北米大陸が海に囲まれていなかった時、スアニアと呼ばれる土地には4つの大きな山があり、その1つはボリケン(勇者の土地)と呼ばれていました。その山の麓にあったコアベイ村にはヤヤという老人がいて、妻イティバと息子ヤヤエルと住んでいました。ヤヤエルは腕の良いハンターとして村で有名でした」
「ある日、ヤヤエルが狩りに出かけている間に、巨大な嵐が村を襲い、ヤヤエルは村に帰ることができませんでした。嵐が去ったあと、両親はヤヤエルを探し回りましたが見つかりませんでした。そこで、息子を弔うため、彼の弓矢を神聖なヘチマの中に入れて置いておきました」
「するとある日、村の男たちがヤヤエルの弓矢が入ったヘチマを落として割ってしまったところ、割れ目から大量の海水と海の生物が溢れ出し、村を飲み込んでしまいました。これが海の起源です」
どうやら、アトランティス大陸ではないようだが、少なくとも、人々がかつて住んでいた土地が海底に沈んだことをこの神話は伝えているのだろう。しかし、果たしてタイノ族にピラミッドを建造するほどの文明があったかは分からない。そして、この海の起源神話が、どのような自然現象を伝えているかも明確ではないが、1万2千年前頃に起きたとされる世界的な災害「ノアの洪水」の可能性も否定はできない。たしかに1万3千年前の更新性後期には、氷床の縮小により100数十メートル程度の海水が上昇したところもあると言われているが、キューバ沖で発見された構造物は海底650メートル付近で見つかっていることから、関連性は希薄との見方もある。
タイノ族の神「Cohoba」の石像「Ancient Origin」より引用 さらに、超古代文明批判ウェブサイト「Bad Archaeology」を運営するキース・フィッツパトリック・マシューズ氏が、「結局のところ、ザリツキの話を信じる専門家はいない」とまで述べているように、発見自体に懐疑的な論者もいるのが現状だ。
しかし、そもそもザリツキ夫妻が依頼された海底調査は本当に沈没船を見つけることが目的だったのだろうか? もし、キューバ政府がはじめから古代遺跡を探していたとしたら、続報がピタリと止んでしまったことも理解できる。
いずれにしろ、ギリシアの哲学者プラトンからはじまるアトランティス大陸の探求はまだまだ終わりそうにない。近年バミューダトライアングルでは、他にも遺跡らしきものが見つかっているとの情報もある。今後の新発見に期待したい。
参考:「National Geographic」「Ancient Origin」ほか
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?