今年後半には新車販売が回復?

では総括的に考えた場合、今後中古車市場はどうなっていくのか。

「車載用の半導体不足が落ち着くのが、今年のゴールデンウィークごろだといわれています。それから逆算しますと、多くのメーカーのスタンダードモデルは、夏頃にほぼ回復しているのではないかと思います。もちろん、ウクライナ戦争やコロナの感染状況次第で情勢は変化するでしょうが、順調にいけば2023年後半までには生産体制が元通りに戻っている見込みです。

とはいえ、国内メーカーに関しては3カ月程度で納車するというスケジュール感には戻るでしょうが、メーカー側が従来どおりの生産・販売の体制に戻さない可能性も高いです。これまでのように在庫をたくさん抱えるよりも、受注型で生産したほうが管理はしやすいでしょうし、かつてのように無理して生産台数を維持する体制にはわざわざ戻さないと思います。また、販売戦略上、一部モデルの生産を抑えたり、他のモデルを販売したりする動きは出てくるかもしれませんね」(同)

中古車価格が新車価格を上回るという歪な状況は近いうちに解消されるだろうが、事業戦略や生産体制を見直すメーカーが増えるとなると、完全に以前と同じ状況に戻るということでもなさそうだ。

(文=文月/A4studio、協力=西村泰宏/「カーセンサー」統括編集長)

提供元・Business Journal

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