しかし、偶然か粘り勝ちかは分からないが、やや早く巻いてドリフトぎみに流すと、目の前の足元でついにアタリがきた。ようやくきたチャンス、すかさず合わせると強烈すぎる引きが伝わってくる。慎重にランディングしたのは軽く60cmを超える良型のシーバスであった。
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この1匹を釣った後は数時間何も反応がなくなり、ネバリストの筆者もさすがに移動をすることにした。
運命のランガン
道具をまとめ、足を使って下流の人気スポット、国道下の橋脚周りに入るが、すでに数人の先行者が見える。邪魔にならないように対岸へ入るが、やはり何をしても全く釣れない。足元や橋脚周りをウロウロして釣り歩くが完敗だ。潮が引き始めて浅くなり、釣りの終わりも近い。
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ここで元の中流域へ戻り、最後の勝負をする決断をした。歩いては釣り、そして再び戻って釣りをする。これぞランガンそのものだが、このランガンが命運を分けた。
ジャークして感動の良型をゲット!
すでにかなり浅くなっていたが、まだギリギリ釣れると信じてフローティングミノー、バイブレーション、シンキングペンシルと投げるが、完全に見失っているのが自分でもわかる。
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こんなときは諦めて帰りたくなるものだが、もしかするとアピール度が足らないのかも思い、最後にフローティングミノーをジャークしてかなり激しく動かしてみた。
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すると、これが正解でいきなり反応が返ってくる!さすがに慌てて合わせきれなかったが、次も同じように攻めるとついに重さのあるアタリがきた。これは確実に合わせをキメて乗せた。かなり暴れたが、1匹目よりやや良型のシーバスをゲット!苦戦させられた本日の釣行を締めくくるにふさわしい魚に感動し、今回の釣行を終えた。
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