冨安健洋 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋の将来に疑問が投げかけられている。プレシーズン中に膝を負傷し2024/25シーズンはまだ公式戦に出場できていない冨安は、昨シーズンもふくらはぎの負傷で13試合を欠場。これにより、彼のフィットネス状態への懸念がクラブ内外で広がっており、アーセナルは1月の移籍市場で冨安の代役となる選手を模索しているという。

 アーセナルは、ディフェンダーとしての能力が高く評価されている冨安をイタリアのインテルに売却し、その資金で若手DFヤン・アウレル・ビセック(インテル)を獲得することを検討していると海外メディアでは報じられている。しかし、インテルは25歳の冨安を獲得する意向はないとされており、クラブは同選手を売却する別のチームを探す必要があるようだ。

 アーセナルの移籍責任者エドゥ・ガスパール氏は、既に他クラブとの接触を始めているとされ、ビセックの獲得を目指しているとのこと。クラブはビセックに対して2100万ポンド(約38億8,529万円)の入札を計画しており、これが実現すれば冨安の将来は一層不透明になる可能性が高い。ビセックは昨シーズン、デンマークのオーフスからインテルに加入し、セリエAやその他の大会で計21試合に出場。2ゴール2アシストを記録した若手選手で、今後の成長が期待されている。

 冨安は日本代表としても多くの試合に出場しており、アーセナルでもその守備力と多様なポジションでの適応力が評価されてきた。しかし、度重なる負傷により、クラブ内での立場が揺らいでいることは否めない。ミケル・アルテタ監督もチーム全体の強化を図る中で、特にディフェンス陣の層を厚くする必要性を感じているようだ。

 冨安の将来は、今後の移籍市場での動き次第で大きく変わることになるかもしれない。