中村敬斗 写真:Getty Images

 スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗は、9月15日に行われたリーグアン第4節のナント戦で、MF伊東純也のアシストから決勝ゴールをマーク。欧州で評価を上げているだけに、以前からステップアップ移籍の可能性が取りざたされている。

 同選手は2019年7月にガンバ大阪からオランダ1部トゥウェンテへ移籍すると、シント=トロイデンVVをはじめ欧州複数クラブを渡り歩き、2023年8月にオーストリア1部LASKリンツからランスへ完全移籍により加入。加入1年目からリーグ戦25試合の出場で4ゴール1アシストをマークするなど、伊東とともに攻撃陣の主力選手として存在感を発揮している。

 ランスと2028年6月30日までの複数年契約を結んでいる中村だが、リンツ在籍時からアイントラハト・フランクフルトやリバプール移籍の可能性が取りざたされていただけに、今もなお一部ではビッグクラブからの関心が伝えられている。

 ドイツメディア『RUHR24』は2024年7月の時点で、MF香川真司(現セレッソ大阪)の古巣ボルシア・ドルトムントからの関心を報道。記事では「日本人選手に精通しているスヴェン・ミスリンタット氏が中村を絶賛」と、現ドルトムント幹部のリストに含まれている可能性を伝えたほか、VfBシュツットガルト幹部時代に同選手の獲得に失敗したミスリンタット氏の過去も紹介している。

 一方、中村本人はインターネット動画配信サービス『DAZN』で8月8日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際、自身の将来に言及。「(将来プレーしたい国・リーグは)イングランドとか。気候的にスペインにも行きたい」と、他リーグ挑戦への意欲を覗かせていた。

 MF三笘薫(ブライトン)の負傷離脱中には、日本代表の左サイドでレギュラーを張っていた中村。ランスでのさらなる活躍が見込まれるだけに、早ければ2025年1月にも他クラブからオファーが届くかもしれない。