【最近気になる注目ワード・59】アメリカ合衆国第16代大統領で、南北戦争のさなか奴隷解放を宣言した「リンカーン」。黒人奴隷制度を廃止に導いたアメリカ史上重要な人物のため、歴史の授業では必ず習う存在である。しかし、実は現在の教育課程では“名前の表記”が変わっているようなのだ。

「リンカーン」って「リンカン」なの知ってた? 今と昔で異なる教科書表記
(画像=あなたの名前は「リンカーン」? (画像はイメージ),『BCN+R』より 引用)

習った表記との違いに大人世代は困惑

 大人世代には「リンカーン」という表記がお馴染みだが、SNSなどでは「子どもの教科書見たら『リンカン』って書かれてて、誰のことかわからなかったんだけど…」「今って『リンカン』表記なの? 馴染みがなさすぎる」との声が見られる。

 特に高校の教科書はほぼ「リンカン」で統一されているようで、「リンカーン」と習った世代には違和感があるだろう。

 一体なぜ表記が変わったのかについては、教科書メーカー・帝国書院の公式サイトに「グローバル化が急速に進展している現状を踏まえ、できる限り現地の読み方に近い表現で外来語を書き表しています」と説明がある。

 英語表記では「Lincoln」となるため、発音記号を見ても“カーン”と伸ばす音がない。「リンカン」と表記するのが妥当との判断のようだ。

ルーズベルト大統領も違うの?

 ちなみに、同じくアメリカ大統領として習った「ルーズベルト」も、最近では「ローズベルト」と表記されている。

 こちらも帝国書院の公式サイトによると、英語表記では「Roosevelt」のため、従来どおり“ルー”と発音するのが正しい。しかし、彼はオランダ系移民であったと言われているがゆえに、オランダ語の発音を重視して「ローズベルト」と表記しているらしい。

 名前の表記に限らず、鎌倉幕府の成立が「1192年」から「1185年」に変更されていたり、日本最大の前方後円墳「仁徳天皇陵」の名称が「大仙古墳」に変わっているなど、ほかにも「えっ?」と思うような変更点は多々ある。

 子どもたちに“ドヤ顔”で嘘の情報を教えないよう、大人世代も情報のアップデートが必要だ。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

提供元・BCN+R

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