2022年のChatGPTの登場以来、多方面で利用され進化を遂げて大衆化してきた「生成AI」。様々な企業が導入を進める中、個人利用は進んでいるのでしょうか。2024年8月21日に公開された調査結果を見ていきましょう。

生成AIの「認知率」は75.4%と高い一方で「利用経験者」は12.5%

生成AIの個人認知度は7割超えも利用率は12.5%という結果に Apple Intelligenceが普及の起爆剤となるか【MM総研調べ】
(画像=「生成AIの認知度・利用経験」を調査したところ、生成AIの認知率は75.4%と高い割合であることがわかりました(MM総研調べ),『オトナライフ』より 引用)

生成AIとは、学習能力を持ち、文章、音声、動画、画像、音楽など様々なコンテンツを生成するAIのことです。米OpenAI(オープンAI)が2022年11月にChatGPTを発表して以降、数多くの生成AIサービスが登場してきました。さらに今秋には、米アップルより新型iPhoneの発売とあわせて、新たな生成AIサービス「Apple Intelligence」が登場するのではないかと言われています。こうした現状を受け、株式会社MM総研は15歳~69歳の男女2万1848人を対象に、生成AIに関するWebアンケート調査を実施しています。

最初に「生成AIの認知度・利用経験」について質問したところ、「利用したことがある」という回答が12.5%、「興味はあるが利用したことがない」が21.8%、「聞いたことがある程度」が41.1%、「知らない・わからない」が24.6%という結果になりました。

生成AIの認知度が75.4%を占めるのに対して、利用経験者は12.5%と、認知度は高いものの利用するまでにはいたっていない人が多いようです。

利用経験者に聞いた最も多い利用用途は「文章の作成・編集・要約/議事録作成」

生成AIの個人認知度は7割超えも利用率は12.5%という結果に Apple Intelligenceが普及の起爆剤となるか【MM総研調べ】
(画像=生成AIの利用用途に関する質問では、「文章の作成・編集・要約/議事録作成」という回答が最も多く51.9%でした(MM総研調べ),『オトナライフ』より 引用)

次に、生成AIの利用経験があると回答した2727人を対象に、その利用用途を尋ねています。すると、「文章の作成・編集・要約/議事録作成」という回答が最も多く51.9%に。次いで2位が「検索機能」、3位が「画像生成・編集」、4位が「音声生成/翻訳」という結果でした。

MM総研はこの結果について、「文章関連の活用は、個人用途・ビジネス用途どちらでも重宝する機能であり、テスト運用を含めて幅広いユーザーの興味関心を集めている」と分析しています。

利用経験がある生成AIサービスでは「ChatGPT」がダントツの1位

生成AIの個人認知度は7割超えも利用率は12.5%という結果に Apple Intelligenceが普及の起爆剤となるか【MM総研調べ】
(画像=利用経験のある生成AIのサービスでは、米OpenAIの「ChatGPT」が66.2%でダントツのトップでした(MM総研調べ),『オトナライフ』より 引用)

最後に、生成AIの利用経験があると回答した2727人を対象に、「利用経験のある生成AIのサービス」を尋ねています。その結果、最も多かったのは米OpenAIの「ChatGPT」で66.2%でした。次いでマイクロソフト「Copilot」、グーグル「Gemini」、豪Canva「Canva」、英Stability AI「Stable Diffusion」などが挙げられています。

さらに今回の結果を年代別に見てみると、生成AI利用経験者では「10代」が26%と最も多く、次いで「20代」、「30代」と年代が若いほど生成AIを活用する割合が高くなっています。また、若年層ほど「画像生成・編集」を利用しており、年代が高くなるにつれて「検索機能」を利用する割合が高くなっていることも判明しています。

まだまだ認知率と比較すると利用率が低いように感じる生成AIですが、OpenAIとの提携も発表している米アップルの「Apple Intelligence」が登場することで、大きな変化が訪れるかもしれません。今後の動向に注目です。

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

文・ オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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