群馬県・水上温泉街で、「廃墟再生マルシェ」と銘打ったイベントが9月22日(日)、23日(月・祝)に開催されます。
みなかみの飲食・体験・ものづくりを、温泉街の多様な表情の空間をめぐりながら楽しめるというこのイベントは、2021年度から産・官・学・金が連携して取り組んでいるという「みなかみ廃墟再生プロジェクト」の一環です。
水上温泉街の新たな魅力を発見
高度成長期からバブル期にかけて「関東の奥座敷」として栄えた水上温泉街。
都心部からのアクセスにも恵まれ、温泉やスキー、登山、ラフティングなどのアクティビティーも豊富で自然条件に恵まれた観光地です。
しかし、中心温泉街では戦後高層化・大型化した旅館やホテルが時代の流れに取り残されて廃墟として点在しているという現状があるそうです。
株式会社オープンハウスグループ・みなかみ町・群馬銀行・東京大学大学院工学系研究科が連携して街を再生しようと調査・研究に取り組んでいるという「みなかみ廃墟再生プロジェクト」。
その一環として行われる「廃墟再生マルシェ」は、今は使われていない建物や空間を掘り起こし、その魅力を最大限に引き出すイベントだといいます。
東京大学大学院生たちを中心に、地元住民や飲食店主、老舗旅館のスタッフが一体となって、最小限の改修を加えながら個性的な4つの会場を創り上げているそうです。
多彩な出店で温泉街の魅力を体感
見捨てられかけていた建物の魅力を再発見するというこのイベント。
2022年、2023年に続き3回目の開催となる今年は、過去最大となる約36店舗が出店を予定。すでに再生した廃墟からこれから再生予定の廃墟まで、4会場に拡大してマルシェを展開するそうです。
利根川源流の恵みを生かしたコーヒーや、温泉街で醸造したクラフトビール、地元のブランド米をつかった団子や、地場野菜を使ったタイフードなど、地元の特色を生かした飲食が販売されます。