セレッソ大阪のフラッグ 写真:Getty Images

 台風10号の影響で10月2日に振り替えとなった明治安田J1リーグ第29節のセレッソ大阪対ガンバ大阪(大阪ダービー)のチケット一般発売が、9月18日からスタート。C大阪は8月末の時点でチケット転売事案に厳しい対応をしていたが、それでもなお転売行為が後を絶たない状況だという。

 当初8月31日に開催予定だった大阪ダービーのチケットを巡っては、C大阪が同月29日に「G大阪戦での転売事案にともなうご入場時の対応について」として、クラブ側で196枚の特定した不正転売チケット識別番号を公開。不正転売者に対して「公式ファンクラブ SAKURA SOCIOの資格剝奪」「ホームゲームへの無期限入場禁止」を通告したほか、不正転売の疑いがあるチケットについては入場の際にQRコードが表示できない仕様になっていることもアナウンスしている。

 不正転売チケット識別番号の公開という例を見ない対応で注目を集めたC大阪の対応。ファン・サポーターからはクラブを支持する声が多数挙がっている。しかしチケット仲介アプリ『チケジャム』では、一般発売開始日の9月18日に、再び大阪ダービーのチケットがビジターサポーター自由席で、1枚10000円と定価を上回る価格で販売されている。

 同サイトの販売画面は、スクリーンショット画像によりXで拡散。ファン・サポーターからは「あれだけC大阪が対応したのに、まだ転売チケットあるのか」「転売ヤーは懲りないな…」「これは酷すぎる」といった批判が相次いでいる。

 一方でC大阪は一般発売開始直後に、公式Xアカウントで「G大阪戦は特定興行入場券として販売しております。公式リセール以外で購入した方は入場できない可能性があります。Jリーグチケット並びに公式リセールをご利用ください」とファン・サポーターに呼びかけている。

 なおJリーグ公式戦におけるチケット高額転売問題では、2023年4月に横浜F・マリノスが転売者に対して刑事処分を求めた結果、2名に対して30万円の罰金刑が科せられている。