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吹き抜けでありがちな後悔ポイント
吹き抜けで後悔しないための対策
吹き抜けでありがちな後悔ポイント
この様に様々なメリットを受けることができるのが吹き抜けですので、注文住宅においても人気が高い間取りであるのもうなずけるものかと思われます。では、実際に導入した際の後悔しがちなポイントにはどんなものがあるのでしょうか?
吹き抜けの後悔ポイント①音が2階まで響く
まず1つ目の後悔しやすい点は、音が2階まで響いてくるというものです。吹き抜けでは1階と2階を空間的につなぐ形となりますので、利点にも合ったようにコミュニケーションこそ取りやすいですが同時に音も響いてきます。
遅い時間まで1階のリビングでテレビを見ていると、その音が2階まで聞こえてきてしまって眠りを妨げる、逆に2階の子供の遊んでいる音や声などが1階まで響いてくるなどといったように、音響関係で後悔するのはありがちです。
吹き抜けの後悔ポイント②2階が狭くなる
続いては、2階の間取りが狭くなってしまったという点です。吹き抜けは、開放感や美しさを演出する一方で、2階の空間に制約をもたらしてしまいます。その理由は、1階と2階を吹き抜けでつなぐことで2階の部屋や廊下の面積を圧迫してしまうからです。
吹き抜けは1階から2階への視線の通り道となるため、2階のプライバシーが損なわれる可能性も考えられます。特に寝室などのプライベートな空間では、この点に配慮をする必要があるとも言えます。
吹き抜けの後悔ポイント③メンテナンスや掃除が大変
吹き抜けの天井や壁面は高く、手の届きにくい場所が多いため高所作業が必要となります。定期的な掃除やダストの取り除き、照明器具の取り換えやファンのメンテナンスなど、高所での作業が必要なため手間や時間がかかるのです。
吹き抜けの後悔ポイント④暖気が上昇して寒い
室内の温度調整の観点からすると、先に述べたように暖かい空気は上へ、冷たく軽い空気は下へ行く性質を持っています。吹き抜けによって2階以上まで空間がつながっていると、暖気しても暖かい空気が上へ行ってしまって中々1階が暖まらない事も考えられます。
吹き抜けの後悔ポイント⑤光熱費がかさむ
実は光熱費がかさんでしまうのも吹き抜けの抱えるデメリットの1つなのです。先に述べた通り、特に冬場は暖かい空気が上に逃げてしまいますし、夏場も日差しがさしやすい設計があだとなって室内が暑くなってしまいます。
吹き抜けの後悔ポイント⑥転落の危険性
吹き抜けは通常、複数階にわたる空間となっており、上階や手すりのない部分からの高所からの転落が起こり得ます。特に子供や高齢者、身体的な制約を持つ人々にとって安全性が懸念される要素を伴っています。
吹き抜けの設計や導入には、安全性を最優先に考慮する必要があります。適切な手すりやバリアの設置、床の滑り止め対策、明確な表示や警告の設置といったように安全面での対策もしたいところです。
吹き抜けで後悔しないための対策
このように、お洒落に見える吹き抜けではありますがその実色々と後悔してしまいやすい点もありますので、間取りとして導入する際には慎重にしたいところです。最後に吹き抜けを取り入れるにあたって後悔しない対策をご紹介します。
対策①適切なエアコンを選ぶ
まず、暖房冷房や光熱費対策として適切なエアコンを選択し導入することが挙げられます。縦の方向に長い吹き抜けのある間取りの場合には、通常のリビングと比べて冷暖房を行う体積が必然的に大きくなります。
リビングの畳数よりも大きめのエアコンを選択するのがこの対策となります。元からもっと広い面積をカバーできるエアコンなら冷暖房もしっかり効きますので、リビングの畳数プラス2~3畳大きいエアコンを選択したいところです。
対策②シーリングファンを設置
2つ目は、シーリングファンを天井に設置することです。天井に設置する大きな扇風機とも言えるシーリングファンは、吹き抜けのリビングの寒さ対策としてよく導入されています。
シーリングファンが運転されていると、上昇してくる暖かい空気をリビングのある下方向へと押し戻す働きをしてくれます。形状や色も様々ですので、インテリアの1つとしても取り入れたいところです。
対策③遮音カーテンをつける
吹き抜けの防音対策として、遮音カーテンを利用するというものが挙げられます。吹き抜けを作ってから後付けで出来る防音対策として非常に簡単で、音だけではなく空気の流れまで遮ってくれるので暖房効果もあります。
対策④安全重視の手すりを設置
転倒してしまう危険性を考慮して、手すりも設置するのを推奨します。2階や階段の手すりなど特に危険が高い箇所には安全重視の手すりを設置したり、小さい子供がいるのならば腰壁にするといった事も検討対象に入ってきます。
対策⑤照明器具の種類・配置を工夫
証明の種類や配置を工夫するのも対策になります。これは交換や手入れの手間を簡単にするためで、例えば電球をLEDのものにすればそもそもの交換の手間が少なくなりますし、手の届く位置に証明があれば手入れ等も簡単になります。