地球のコアの奥深く、「地獄の入り口」よりもはるかに深いところに、古代の惑星の残骸があるのかもしれないという説が出てきて話題になっている。
この度、アフリカと太平洋の地下に地球の体積の6%を占める2つの巨大な塊が存在することが判明した。この塊は地震波トモグラフィー(地震波の伝播時間を用いて地球内部の三次元速度構造を求める手法のこと)で位置が明らかになったものの、塊がどのような物質でできているのか、正体が何であるかは明らかになっていないという。そのため、45億年以上前に地球に衝突した古代惑星の残骸ではないかという説も出てきているようだ。
地球の成り立ちについてはさまざまな仮説があるが、その中に「ジャイアント・インパクト仮説」という説が存在する。この仮説ははるか昔の地球に別の惑星が激しく衝突して現在の地球となったというもので、今回発見された2つの塊はこの仮説で「テイア」と名づけられたの古代惑星の一部ではないかといわれているのだ。
このような衝突による地殻変動への影響については、現在も研究が進められており、科学者たちは、この仮説の重要な部分を証明したいと考えている。現時点で地球の掘削調査の最深記録はロシアのコラ半島超深度掘削坑のSG-3で1989年に記録された12262mだ。流石に謎の塊がある地点まで掘削することは難しいが、科学者らは「大型低剪断速度領域(LLSVPs)」と呼ばれる方法で更なる調査を行っていく予定だ。
参考:「Daily Star」
文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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