後藤啓介 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田からベルギー1部RSCアンデルレヒトへ期限付き移籍中のU19日本代表FW後藤啓介は、今季もセカンドチームのRSCAフューチャーズでプレー。9月14日開催のベルギー2部リーグ戦でもゴールを決めただけに、現地で高い評価を受けている模様。同選手の去就も注目されている。

 現在19歳の後藤は、プロ1年目の2023シーズンにJ2リーグ33試合の出場で7ゴールをマーク。磐田のスーパーサブとして活躍すると、2024年1月に買い取りオプション付きの期限付き移籍によりアンデルレヒトへ加入している。

 海外挑戦1年目にRSCAフューチャーズの一員として、ベルギー2部リーグで出場機会を得ていた後藤。今季はここまでリーグ戦4試合で3ゴールと頭角を現しており、14日のRFCリエージュ戦でもボレーシュートからゴールネットを揺らしている。

 ベルギーメディア『Voetbal』は17日、後藤の活躍ぶりをうけて「ベルギー2部リーグをフォローする人々にとって、もはや無名ではない。昨季から一変し、今季はRSCAフューチャーズの絶対的ストライカーとして好まれている」と綴るなど、同クラブでレギュラー安泰との見方を示している。

 アンデルレヒトへの期限付き移籍期間は2024年12月までだが、後藤には残留の可能性もあるとのこと。RSCAフューチャーズのマリンク・リーダイク監督は2024年4月の時点で、ベルギーのポッドキャスト番組『カフェ・コンスタント』出演時に「(後藤の完全移籍に向けて)交渉はまだ進んでいない」と述べつつも、「彼にはまだ改善すべき点がたくさんあるが、短期的に見ると、良い感じで進歩している」と、日本人ストライカーの出来に満足していた。

 トップチーム昇格の可能性は報じられていないものの、セカンドチームで存在感を発揮している後藤。ロサンゼルス五輪の代表候補としても期待される中、海外でのステップアップが期待されている。