遠藤航 写真:Getty Images

 リバプール所属の日本代表MF遠藤航は、9月17日開催のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ初戦のミラン戦で、後半アディショナルタイム90+3分に途中出場。アルネ・スロット監督体制になってから出場機会が限られているだけに、海外メディアから厳しい視線を送られている。

 ユルゲン・クロップ前監督のもとで、中盤の主力選手として活躍していた遠藤。しかし2024年夏にフェイエノールト前指揮官のスロット氏が監督に就任すると、立場が一変。シーズン開幕前に退団報道が飛び交ったほか、今季はここまでリーグ戦4試合中3試合で出番なし。8月25日の第2節ブレントフォード戦でも後半アディショナルタイムからの出場と、ピッチに立った時間はわずか数分だ。

 日本代表のキャプテンが所属クラブで厳しい立場に置かれていることをうけて、韓国メディア『OSEN』は16日に「遠藤がリバプールのレギュラーから除外。監督が嫌い」という見出しのもと、同選手の現状を特集。「試合の流れを読んだ上での的確なパスが良いが、フィジカル面で劣る。1対1で勝てない選手と見なされている」と新監督のもとで冷遇されている背景を分析すると、ブレントフォード戦での起用法をもとに「彼はスロット監督の構想から外れている」と綴っている。

 一方、リバプールの専門サイト『This is Anfield』は17日に「遠藤は昨季、クロップ監督のスタイルに適応し、多くの批判を跳ねのけた」と綴るなど、スロット新監督のもとでの序列アップを予想。ミラン戦でのスタメン出場を予想していたが、この試合でも数分間のプレーにとどまった。

 ミッドウィーク開催の公式戦でも、十分な出場機会を得られなかった遠藤。現地でも同選手の起用法に関する疑問の声が挙がっているが、チャンスが巡って来るまで我慢が求められる。