ピラミッドの巨石は音波で浮遊させて積み上げられたのか――。アボリジニの楽器の使い手は音で小石を浮遊させて「ピラミッドは音で建てられた」ことを主張している。

■ピラミッドは音で建てられた!?

 4000年以上昔に建てられたピラミッドがどのように建造されたのか、さまざまな検証が行われているがまだ完全な理解には達していない。

 古代エジプトのこの巨大建造物は、その複雑さと精緻さのために、科学者、考古学者、歴史家を長い間困惑させてきている。数千年前の人々がどのようにしてこの素晴らしい偉業を成し遂げることができたのか。特にあの巨石をどのようにして積み上げたのか、当時の土木技術を考慮すると大いに謎が残る。

 こうしたピラミッドの謎について大胆過ぎる仮説が登場しているようだ。

 オーストラリアの先住民、アボリジニの楽器であるディジュリドゥの演奏者、「TaiStar42」氏はTikTokやYouTubeに投稿した動画で、ピニール片やアルミホイル片を楽器の音波で浮遊させる様子を披瀝している。

 音で軽微な物体を浮遊させ得ることはこれまでも実証されており、英・ブリストル大学や米・アルゴンヌ国立研究所などでも音を使って小さな物体や水滴を浮遊させる機器が開発されている。

「TaiStar42」氏はアルミホイルで包んだ小石をドラムの音で浮遊させる動画も公開しており、原理的にはピラミッドの巨石を浮遊させることも可能であることが示唆されている。

しかし英メディア「UNILAD」の記事ではこの奏者の“証明”に疑問を投げかけている。ピラミッドに使われた巨石はかなり重いため、建設に必要な方法で地面から持ち上げるにはかなりの大音量が必要であり、地球上にそれほどの“音源”は存在しないことが指摘されている。

ピラミッドの巨石は音波で浮遊させて積み上げられた!?大胆な仮説が登場
(画像=画像は「Pixabay」より,『TOCANA』より 引用)

 周囲に土砂で斜面を作って岩を運び上げてピラミッドを建てたという説の方が間違いなく説得力があるのだが、絶対にそうであるとは今のところ断言はできないようだ。

 ピラミッドの建設現場で、途方もない大巨人がディジュリドゥを演奏して巨石を浮遊させていたとすれば、なかなか愉快な想像が膨らむかもしれない!?

文=仲田しんじ

提供元・TOCANA

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