「この人といるとなんか疲れる」「少ししか話をしていないのになぜか気分が落ち込む」……。誰かと会っている時、そんな気分に陥ったことはないだろうか?

■そばにいる人の活力を奪う“エナジーバンパイア”とは?

 その人は、なにも「見るからに暗そう」であったり、あなたにとって苦手なタイプに限らない。好感を持たれやすかったり、時には友人関係にある人たちの中にも、不思議と存在しているかもしれないのだ。

 そういった、他者のやる気や活力、ひょっとしたら生命力さえ奪う人のことを“エナジーバンパイア”、もしくは“サイキックバンパイア”と呼ぶ。

 現在、世界のオカルト愛好家の間で「一番当たる」といわれる予言者クレイグ・ハミルトン・パーカーによれば、エナジーバンパイアとはテレパシーにより霊的エネルギーを消耗、損傷させる人々らしい。

 彼らは、まるで人間に取りついて栄養を吸い取る寄生虫のように、相手の感情や思考を奪い取ってしまうという。普通の人の中に紛れ、外見上からは判別できないだけに厄介である。

 元来の吸血鬼のイメージとは異なり、概して彼らはむしろ社交的で快活な人に多いようだ。声が大きく積極的で、強い意志を持ち、強引な部分さえ持っているという。

 そして反対に被害者となる人々は、健康に優れずに痩せていたり、顔色が冴えず、全体的に弱々しい印象を与えるなど、意見も周囲から影響を受けやすいタイプが多いとか。

 エナジーバンパイアの人々は、実は内面的には不安定で何かに対して強い怖れを抱いていたり、怒りっぽく、妄想気味な傾向があるが、もちろんそれを指摘されても完全否定するに違いない。表面上は魅力的で社会的にも成功する例が多く、握手や肩を組むなど愛想を振りまいて人の心を掴みながら、自分よりも弱いものを眈々と狙っているのだ。

あなたの生気を奪い、破滅へと導く「エナジーバンパイア」は本当に存在する…! 見分け方と身の守り方とは
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E、『TOCANA』より 引用)

 どうやら、古今東西を問わず人々はその存在には気づいていたようで、人間でないケースも含めさまざまな形をしたエナジーバンパイアが古代中国、インド、ネイティブアメリカン等、世界各地で信じられ伝承が残されているという。

 最近でも2014年、ドイツのビーレフェルト大学生物学研究チームが「植物は代替エネルギー源としてほかの植物からエネルギーを吸い取る」、つまりは植物と同じ“生命”である我々人類も、同様に他者からエネルギーを吸収する可能性がある、と発表して話題を呼んだ。エネルギーや感情がミックスされた特定のグループ内で、居心地の悪さを感じる人がいるのはまさにこれが原因なのだという。