RTL ELECTRICは、FIM※3トライアル世界選手権の参戦車両であり、トニー・ボウ選手の18連覇に貢献しているワークスマシン「Montesa COTA 4RT(モンテッサ・コタ・フォーアールティ)」で培った技術やノウハウに基づき新規に開発された、Honda初の競技用電動トライアルバイクです。また、今シーズンから電動オフロードバイクの世界戦「FIM E-Xplorer World Cup」に参戦している「CR ELECTRIC PROTO(シーアール・エレクトリック・プロト)」で、新たに得た電動領域(モーターやバッテリー等)の知見等も、RTL ELECTRICの開発に活かされています。
RTL ELECTRIC開発ライダーには、2004年のFIMトライアル世界選手権チャンピオンで、現在は「Repsol Honda Team(レプソル・ホンダ・チーム)」の監督を務める藤波貴久(三重県 44歳)を起用し、同大会にライダーとして参戦します。

Hondaは、2050年にHondaの関わる全ての製品と企業活動を通じて、また、2040年代には全ての二輪製品でのカーボンニュートラルを実現することを目指し、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化に取り組んでいます。Hondaは多様化するお客様のニーズに答えるため、モトクロスに加え、トライアルでも電動化に挑戦することで、さらに技術の進化を図っていきます。

※3 FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称

RTL ELECTRIC開発ライダー 藤波貴久

「Hondaのカーボンニュートラルへの取り組みに対し、トライアルで関わることができ、大変うれしく思っています。電動のトライアルバイクには無限の可能性があり、ライダーとしてのこれまでの経験を活かして、開発チームとともにより良いマシンに仕上げていきたいと思っています。今回は現役復帰ではないので、開発ライダーとしての限定ですが、久しぶりに日本のファンの皆様の前で走れることが、今からとても楽しみです」

株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治